堤 雄司(つつみ ゆうじ、1989年12月22日 - )は、日本の男子陸上競技選手、専門は円盤投。自己ベストは62m59(日本記録)。北海道野付郡別海町出身[1]北海道札幌拓北高等学校国士舘大学体育学部卒業。国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科を経て、ALSOK群馬株式会社所属。2013年第27回ユニバーシアード競技大会男子円盤投日本代表。身長184cm、体重100kg。

堤 雄司(2014年)

経歴 編集

円盤投指導者(高校教師)の子として生まれ、父の影響で自身も円盤投を始める[1]。2004年、中学3年時に出場したジュニアオリンピック円盤投で優勝。2005年に札幌拓北高校に入学し1年時の第60回国民体育大会円盤投少年男子Bで優勝した[2]。 2007年、高校3年時の6月に61m53の男子円盤投日本高校新記録を樹立した[3]。8月の佐賀インターハイは砲丸投・円盤投2種目に出場し、円盤投は57m85の大会新記録で優勝した[2][4]。2008年に国士舘大学へ進み、大学時代は体育学を専攻した。同年4月の第62回出雲陸上・円盤投で55m57のジュニア日本新記録を樹立[5]日本インカレの円盤投は2008年の第77回大会から第80回大会まで4連覇を達成した。

2012年に国士舘大学を卒業、同大学大学院へ進学。同年6月の第96回日本選手権・円盤投は自己ベストとなる56m19の記録で大会初優勝を飾った[6]

2013年4月、陸上の日本グランプリシリーズ・日本選抜和歌山大会で男子円盤投日本歴代3位・日本学生新記録となる58m84を記録して優勝するなどの実績を積み重ねている[7]。同年6月の第97回日本選手権・円盤投は55m67の記録で畑山茂雄に次ぐ2位となった。同年7月にロシア・カザンで開かれた第27回ユニバーシアード競技大会・円盤投に日本代表として出場し、58m43の記録で8位入賞の成績を残した[8]。大学院生として日本インカレに出場を続け、2013年9月の第82回大会は自らの男子円盤投日本歴代3位・日本学生新記録を更新する59m21で制して大会6連覇を達成した[9]

2017年7月の国士舘大学競技会において、60m37の日本記録を樹立[1]川崎清貴の保持していた「最古の日本記録」60m22を、実に38年ぶりに破った[1][10]

同年8月18日に行われた関東選手権にて、 自己の日本記録を更新、60m54という日本記録を新たに樹立した。

同年9月23日の全日本実業団対抗陸上競技選手権大会では、再び自己の日本記録を更新する60m74を記録して優勝した。

2019年に行われた日本選手権では61m64で優勝。

2020年3月の国士舘大学競技会で62m59を記録し、湯上剛輝に更新されていた日本記録を取り戻した。

脚注・出典 編集

  1. ^ a b c d 「円盤投・堤(別海出身)、38年ぶり日本記録更新」北海道新聞、2017年7月22日
  2. ^ a b 概要 札幌陸上競技協会. 2013年9月14日閲覧
  3. ^ うれしさ半分悔しさ半分 円盤投げVの堤 佐賀新聞 (2007-08-06). 2013年9月14日閲覧
  4. ^ 平成19年度 全国高等学校総合体育大会 男子円盤投決勝 JAIC. 2013年9月14日閲覧
  5. ^ 広報いずも 第76号 出雲市 (2008-05-15). 2013年9月14日閲覧
  6. ^ 第96回日本陸上競技選手権大会 男子円盤投 日本陸上競技連盟. 2013年9月14日閲覧
  7. ^ 円盤投げで堤が歴代3位=男子十種は中村がトップ-日本選抜陸上 時事通信 (2013-04-27). 2013年9月14日閲覧
  8. ^ 第27回ユニバーシアード競技大会(2013/カザン) 陸上競技日本選手団競技結果 日本学生陸上競技連合. 2013年9月14日閲覧
  9. ^ 堤、日本学生新で初6連覇 陸上日本学生対校・円盤投げ 朝日新聞 (2013-09-08). 2013年9月14日閲覧
  10. ^ 最古の日本記録更新!円盤投げ堤雄司が60m37日刊スポーツ(2017-07-22).2017年7月22日閲覧

外部リンク 編集