安古市町

日本の広島県安佐郡にあった町

安古市町(やすふるいちちょう)はかつて広島県安佐郡に存在した町である。

やすふるいちちょう
安古市町
廃止日 1973年3月20日
廃止理由 編入合併
安芸郡瀬野川町、安佐郡高陽町、佐東町、安古市町→広島市
現在の自治体 広島市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
都道府県 広島県
安佐郡
市町村コード 34342-1
面積 19.25 km2
総人口 25,717
(1971年10月1日)
隣接自治体 広島市、安佐郡高陽町、佐東町
安古市町役場
所在地 広島県安佐郡安古市町
座標 北緯34度27分24秒 東経132度28分14秒 / 北緯34.45656度 東経132.47069度 / 34.45656; 132.47069座標: 北緯34度27分24秒 東経132度28分14秒 / 北緯34.45656度 東経132.47069度 / 34.45656; 132.47069
特記事項 町役場の跡地は、現在「広島市安佐南区総合福祉センター」が建てられている。
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1973年3月20日安芸郡瀬野川町及び安佐郡高陽佐東両町とともに広島市に編入されたことに伴い消滅した。同時に安佐郡も消滅し、1898年10月1日高宮沼田両郡の統合による成立以来約75年の歴史を閉じた。

町名の由来 編集

安村古市町が対等合併してできたため、両町村名を合成した。

沿革 編集

  • 1889年4月1日 - 市町村制施行。安古市町域には当時高宮郡三川村と沼田郡安村があった。
  • 1898年10月1日 - 高宮・沼田両郡が統合して安佐郡が成立したことにより三川・安両村は安佐郡の村になる。
  • 1943年10月1日 - 三川村が村名を改称した上で町制施行し、古市町になる。
  • 1955年7月1日 - 古市町と安村が対等合併して安古市町が成立する。
  • 1973年3月20日 - 安芸郡瀬野川町および安佐郡高陽・佐東・安古市各町が広島市に編入されたことに伴い消滅する。同時に安佐郡も消滅する。

地理 編集

河川
  • 荒谷山(標高631.3m)
  • 火山(標高488.3m)
  • 野登呂山(標高453.0m)
  • 武田山(標高410.9m) - 山頂には銀山城跡がある。

名所・旧跡 編集

大字 編集

  • 相田(あいた)
  • 大町(おおまち)
  • 上安(かみやす)
  • 高取(たかとり)
  • 長楽寺(ちょうらくじ)
  • 中須(なかす)
  • 中筋(なかすじ)
  • 東野(ひがしの)
  • 古市(ふるいち)

交通(1973年3月19日当時のデータ) 編集

鉄道 編集

道路 編集

国道
主要地方道
一般県道

教育(1973年3月19日当時のデータ) 編集

小学校
  • 安古市町立大町小学校
  • 安古市町立新和小学校 - 広島市編入後の1987年に広島市立古市小学校に改称。
  • 安古市町立安小学校
中学校
  • 安古市町佐東町組合立安佐中学校
大学

備考 編集

  • 町名については旧郡名からつけることも検討されたが、安村(旧沼田郡)と古市町(旧高宮郡)は郡が異なっていたためまとまらず、また沼田郡(佐東郡)の名称を沼田町佐東町が使うことになったため断念された。まったく新しい町名をつけることも検討されたが、最終的には両町村名の合成で決着した[1]
  • 県外者からは「アンコイチ」などと読まれることが多く、隣接する佐東町と合わせて「砂糖餡子」と珍地名扱いされることもあった[1]
  • 町役場は安佐南区役所分館として長らく使用されていたが、老朽化により取り壊された。現在、跡地が安佐南区総合福祉センターになっている。[2]

脚注 編集

関連項目 編集