府立高等学校特色づくり・再編整備計画

府立高等学校特色づくり・再編整備計画とは、大阪府1999年(平成11年)度から2008年度までの10年間で進めた府立高校の再編・統廃合計画のことである。

概要

1999年、大阪府教育委員会が「教育改革プログラム」を発表。大阪府学校教育審議会の答申を受け、府立高の学校数削減と教育課程の見直しを同時に行った。「昼間全日制普通科の統廃合」(117校を75校に削減)を軸に、「夜間定時制課程」「昼間全日制・夜間定時制工業科」の再編も行い、それまでの府立高にはなかった、普通科の「総合選択制」や「全日制単位制」、「多部制単位制(クリエイティブスクール)」の学校が誕生した。

また、職業高等学校も改編され、いわゆる「国際科」「科学科」単独の専門学校高校として、「国際・科学高校」(府独自の名称)や、おなじく普通教育と専門教育を合わせて行う「総合学科」単独の学校も生まれた。工業高校は名称を「工科高等学校」に変更、従来の学科に代えて、機械や電気などの“系”を新たに設けている。

夜間定時制課程に関しても、学年制から単位制に改編された。

再編・統廃合の際は地域バランスを考慮したが、校地の市町村に府立高が当該1校の場合は対象外で、また、2校立地の場合でも、うち1校が既に“特色ある学校”の場合は、対象外とした。

なお、普通科「総合選択制」のみ、通学区域(学区)の制限がある。また、再編後の各校について府教委では、単独改編により校地・名称など引き継ぐ場合も含め、その地域において新たに整備された“新高校”(新しい高校)と位置付けている。

再編・統廃合された府立高の一覧

夜間定時制課程

学年制から単位制に改編

2001年度

普通科総合選択制

全日制普通科単位制

総合学科

2002年度

普通科総合選択制

全日制普通科単位制

総合学科

2003年度

普通科総合選択制

全日制普通科単位制

多部単位制

総合学科

専門高校

2004年度

普通科総合選択制

全日制普通科単位制

総合学科

2005年度

多部単位制

専門高校

2006年度

普通科総合選択制

2007年度

普通科総合選択制

総合学科

2008年度

普通科総合選択制

全日制普通科単位制

2009年度

普通科総合選択制

全日制普通科単位制

関連項目