東京アニメアワード

東京アニメアワードフェスティバル実行委員会と日本動画協会が主催するアニメに関する賞

東京アニメアワード(とうきょうアニメアワード)は、東京アニメアワードフェスティバル実行委員会と一般社団法人日本動画協会が主催するアニメーションに関する賞である。

東京アニメアワード
受賞対象アニメ作品
開催日毎年3月
日本の旗 日本
主催東京アニメアワードフェスティバル実行委員会
一般社団法人日本動画協会
初回2002年
最新回2022年
最新受賞者劇場部門グランプリ
ONE PIECE FILM RED
テレビ部門グランプリ
SPY×FAMILY
公式サイトhttp://animefestival.jp/

概要と歴史 編集

過去1年間に制作されたアニメ作品やアニメ関係者を分野別に表彰するものとして2002年に誕生(この名称が付けられたのは2005年度から)。2013年までは東京国際アニメフェア内で開催されていた。2014年からは東京国際アニメフェアがアニメ コンテンツ エキスポと統合、AnimeJapanとして開催されるのを受けて、東京国際アニメフェアから分離し、従来までのアワードを継承・発展させた国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル」として、2016年までは東京・日本橋にて、2017年からは東京・池袋にて開催されている。

現在は、未興行作品を対象とする長編・短編コンペティション部門、TV放映もしくは劇場公開された作品を対象とするアニメ オブ ザ イヤー部門(作品賞、個人賞、アニメファン賞)、功労部門がある。

なお、長編アニメーション作品の国際コンペティション専門部門が設置されているのは、日本ではこの東京アニメアワードフェスティバルのみ。

過去の受賞作品 編集

アニメーション オブ ザ イヤー 編集

公募作品グランプリ 編集

(2004年制定)

  • 2004年:『Africa a.F.r.I.c.A』(ハン・テンホ)
  • 2005年:『鬼』(細川晋)
  • 2006年:『ふくをきたカラス』(海老澤和夫)
  • 2007年:『Flutter』(Howie Shia)
  • 2008年:『Adventures in the NPM』(Helen Huang)
  • 2009年:『Descendants』(Heiko Van der Schem)
  • 2010年:『TOKYOファンタジア』(G9+1)
  • 2011年:『Trois Petits Points』(Alice DIEUDONNE)
  • 2012年:『Pig Sale』(Chen Xifeng)
  • 2013年:『Time of Cherry Blossoms』(蔡旭晟)
  • 2014年:『コングレス未来学会議』(アリ・フォルマン)、『Lettres de femmes』(オーギュスト・サノヴェッロ)[注釈 3]
  • 2015年:『Song of the Sea』(トム・ムーア)、『Mi ne mozem zhit bez kosmosa』(コンスタンティン・ブロンジェット)
  • 2016年:『TOUT EN HAUT DU MONDE』(Rémy Chayé)、『Off Belay』(Mataić Siniša)[2]
  • 2017年:『The Girl Without Hands』(Sébastien Laudenbach)、『Of Shadows and Wings…』(Elice Meng and Eleonora Marinoni)

各年度 編集

2002年 編集

2003年 編集

2003年2004年の個人賞は公式には代表作品が表記されていないが開催年に制作された作品を表記した。

2004年 編集

2003年2004年の個人賞は公式には代表作品が表記されていないが開催年に制作された作品を表記した。

2005年 編集

2006年 編集

2007年 編集

2008年 編集

2009年 編集

  • アニメーション オブ ザ イヤー:『崖の上のポニョ
  • 優秀賞
  • 個人賞
    • 原作賞:宮崎駿『崖の上のポニョ』
    • 監督賞:宮崎駿(3回目)『崖の上のポニョ』
    • 脚本賞:大河内一楼(2回目)『コードギアス 反逆のルルーシュR2』
    • キャラクターデザイン賞:西尾鉄也スカイ・クロラ
    • 美術賞:吉田昇『崖の上のポニョ』
    • 音楽賞:菅野よう子(4回目)『マクロスF』
    • 声優賞:福山潤『コードギアス 反逆のルルーシュR2』
  • 公募作品(一般部門)
    • グランプリ:『Descendants』(Heiko Van der Schem)
    • 優秀作品賞:『Monster Coins』(Yang Vance)、『赤い森の歌』(泉原昭人)
    • 特別賞:『コルネリス』(中田彩郁)
    • 企業賞(TOKYO MX賞):『まっくららんどのホネイヌくん』(加藤タカ)
    • 企業賞(東京ビッグサイト賞):『スケッチブック 華屋八兵衛ノ巻』(高橋紀乃)
  • 公募作品(学生部門)
    • 優秀作品賞:『ツクモノキモチ』(宮崎秀輝)、『The Switch』(Deepak Zachariah Mathew)
  • 功労賞(第5回)

2010年 編集

  • アニメーション オブ ザ イヤー:『サマーウォーズ
  • 優秀賞
  • 個人賞
    • 原作賞:細田守『サマーウォーズ』
    • 監督賞:細田守(2回目)『サマーウォーズ』
    • 脚本賞:奥寺佐渡子(2回目)『サマーウォーズ』
    • キャラクターデザイン賞:貞本義行(2回目)『サマーウォーズ』
    • 美術賞:武重洋二(2回目)『サマーウォーズ』
    • 音楽賞:鷺巣詩郎ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破
    • 声優賞:神谷浩史化物語
  • 公募作品
    • グランプリ:『TOKYOファンタジア』(G9+1)
    • 一般・優秀賞:『the TV show』(椙本晃佑)、『DUST KID』(Jung Yumi)
    • 学生・優秀賞:『Gardien de Phare』(Rony Hotin)、『フミコの告白』(石田祐康)
    • 特別賞:『Urs』(Moritz Mayerhofer)
    • 企業賞(TOKYO MX賞):『Shoe』(Qian Shi)
    • 企業賞(東京ビッグサイト賞):『アトミック・ワールド』(今津良樹)
  • 功労賞(第6回)

2011年 編集

2012年 編集

  • アニメーション オブ ザ イヤー:『コクリコ坂から
  • 優秀作品賞
  • 個人賞
  • 公募作品
    • グランプリ:『Pig Sale』(Chen Xifeng)
    • 優秀作品賞
      • 一般:『DRIPPED』(VERRIER Léo)、『これくらいで歌う』(椙本晃佑)
      • 学生:『おにしめ おたべ』(今林由佳)、『ざりがに』(吉川さゆり・川平美緒)
    • 特別賞:『Happy Anniversary』(cheng teng)
    • 東京ビッグサイト賞:『灯り』(岩永大蔵)
    • Cortoons Italia 2012:『チルリ』(川﨑健司)
    • 入選:『rain town』(石田祐康)、『SpotsSpots』(胡ゆぇんゆぇん)、『やさしいマーチ』(植草航)
  • 功労賞(第8回)

2013年 編集

  • アニメーション オブ ザ イヤー:『おおかみこどもの雨と雪
  • 優秀作品賞
  • 個人賞
  • 公募作品
    • グランプリ:『Time of Cherry Blossoms』(蔡旭晟)
    • 優秀作品賞
      • 一般:『the Animation Tag Attack』(Bach Christen)、『The Story Of Animation』(David Tart)
      • 学生:『夕化粧』(胡嫄嫄)、『ナーニとナッタ』(青木友香)
    • 特別賞:『Lion Dance』(段雯鍇・馬維佳)
    • 入選:『くつした』(加藤郁夫)、『かくれん坊』(白石慶子)、『婆ちゃの金魚』(岩瀬夏緒里)、『In-Between』(Alice BISSONNET)、『STEWPOT RHAPSODY』(Soizic Mouton,Carlotte Cambon,Stéphanie Mercier,Marion Roussel)
    • 企業賞
      • 東京ビッグサイト賞:『かぞくすいっち』(秦義人)
      • ワーナー・マイカル賞:『Time of Cherry Blossoms』(蔡旭晟)、『The Story Of Animation』(David Tart)
      • モード・フィルム賞:『シャケちゃん』(豊島優海心)
  • 功労賞(第9回)

2014年 編集

2015年 編集

2016年 編集

2017年 編集

2018年 編集

  • アニメ オブ ザ イヤー部門[8]
  • コンペティション部門[9]
    • 長編部門
      • グランプリ・東京都知事賞:『オン ハピネス ロード(日本語題 幸福路のチー)』(サン・シンイン)
      • 優秀賞:『ハブ ア ナイス デイ』(リュー・ジイェン)
    • 短編部門
      • グランプリ・東京都知事賞:『ネガティブ・スペース』(マックス・ポーター、ルー・クワハタ)
      • 優秀賞:『キャサリン』(ブリット・ローズ)
      • 豊島区長賞:『ちゅんちゅん』(ジャナ・ベクマンベトワ)
  • 功労部門(第14回)[10]

2019年 編集

  • アニメ オブ ザ イヤー部門[11]
  • コンペティション部門[12]
    • 長編部門
      • グランプリ・東京都知事賞:『アナザー デイ オブ ライフ』(ラウル・デ・ラ・フエンテ、ダミアン・ネノウ)
      • 優秀賞:『パチャママ』(ファン・アンティン)
    • 短編部門
      • グランプリ・東京都知事賞:『花咲く道 11歳』(ニンケ・ドゥーツ)
      • 優秀賞:『聖者の機械6 - 前へ進め』(ジョジー・マリス)
      • 豊島区長賞:『黄昏のクインテット(五重奏)』(ジエ・ウォン)
  • 功労部門(第15回)[13]

2020年 編集

  • アニメ オブ ザ イヤー部門
  • コンペティション部門
    • 長編部門
      • グランプリ・東京都知事賞:『マロナの幻想的な物語り』(アンカ・ダミアン)
      • 優秀賞:『カブールのツバメたち』(ザブー・ブレイトマン、エレア・ゴベー=メヴェレック)
    • 短編部門
      • グランプリ・東京都知事賞:『娘』(ダリア・カシュチーヴァ)
      • 優秀賞:『トーマスおじさんの収支表』(レジーナ・ペソア)
      • 豊島区長賞:『イアン~物語は動き始めた~』(アビル・ゴールドファーブ)
  • 功労部門(第16回)

2021年 編集

  • アニメ オブ ザ イヤー部門
  • コンペティション部門
    • 長編アニメーション
      • グランプリ・東京都知事賞:『ジョセップ』(オーレル)
      • 優秀賞:『ナウエルと魔法の本』(ヘルマン・アクーニャ)
    • 短編アニメーション
      • グランプリ・東京都知事賞:『棺』(ユアンチン・チン、ネイサン・クラボット、ホウジー・ファン、ミコワイ・ヤニウ、マンディンビ・ルボン、テオ・トラン・ゴック)
      • 優秀賞:『ショームの大冒険』(ジュリアン・ビサロ)
      • 豊島区長賞:『ランマニア』(ダリア・ストルベツォワ)
      • 学生賞:『The Balloon Catcher』(金子勲矩)
  • 功労部門(第17回)

2022年 編集

  • アニメ オブ ザ イヤー部門
  • コンペティション部門
    • 長編アニメーション
      • グランプリ・東京都知事賞:『マード 私の太陽』(ミハエラ・パヴラートヴァー)
      • 優秀賞:『ボブ・スピット-人間なんてクソくらえ-』(セザール・カブラル)
    • 短編アニメーション
      • グランプリ・東京都知事賞:『語らない思い出』(バスティアン・デュボア)
      • 優秀賞:『小さなカカシのものがたり』(ジョウ・ハオラン)
      • 豊島区長賞:『高野交差点』(伊藤瑞希)
      • 学生賞:『HIDE AND SEEK』(ペク・ギュリ)
  • 功労部門(第18回)

2023年 編集

  • アニメ オブ ザ イヤー部門
  • コンペティション部門
    • 長編アニメーション
      • グランプリ・東京都知事賞:『犬とイタリア人お断り』(アラン・ウゲット)
      • 優秀賞:『ティティナ』(カイサ・ネス)
    • 短編アニメーション
      • グランプリ・東京都知事賞:『国境』(クリスティアン・アレドンド・ナルバエス)
      • 優秀賞:『キツネの女王』(マリナ・ロセ)
      • 豊島区長賞:『月にスウィング』(マリー・ボルデソーレ、アドリアナ・ブジー、ナディーン・デ・ブール、エリザ・ドリク、クロエ・ラーズ、ヴァンサン・レブレーロ、ソレンネ・モロー)
      • 学生賞:『サカナ島胃袋三腸目』(若林萌)
  • 功労部門(第19回)

2024年 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 部門別(順にテレビ、劇場映画、オリジナルビデオ)に最優秀賞を決定。
  2. ^ 2014年度から部門別(順に劇場映画、テレビ)にグランプリを決定。
  3. ^ 2014年度から部門別(順に長編、短編)にグランプリを決定。
  4. ^ 2008年の監督賞と合わせて通算2回目。

出典 編集

  1. ^ a b TAAF2016アニメ オブ ザ イヤー部門グランプリは『ラブライブ!The School Idol Movie』と『SHIROBAKO』に決定!”. 東京アニメアワードフェスティバル (TAAF) (2016年3月21日). 2016年3月22日閲覧。
  2. ^ a b TAAF2016コンペティション部門グランプリは『TOUT EN HAUT DU MONDE』と『Off Belay』に決定!”. 東京アニメアワードフェスティバル (2016年3月21日). 2016年3月22日閲覧。
  3. ^ 2つめの『特別賞・アニメドール〜Anime d’or』は『妖怪ウォッチ』に!”. 東京アニメアワードフェスティバル (2015年3月27日). 2016年3月22日閲覧。
  4. ^ 水木しげる「東京アニメアワードフェスティバル2016」アニメ功労部門を受賞”. コミックナタリー (2016年2月4日). 2016年2月4日閲覧。
  5. ^ TAAF2017アニメ オブ ザ イヤー部門グランプリは『映画『聲の形』』と『ユーリ!!! on ICE』に決定! 東京アニメアワードフェスティバル2017 2017年2月22日
  6. ^ TAAF2017コンペティション部門グランプリは『手を失くした少女』と『翼と影を』に決定!,東京アニメアワードフェスティバル2017,2017年3月13日
  7. ^ TAAF2017「アニメ功労部門」顕彰者決定,東京アニメアワードフェスティバル2017,2017年1月19日
  8. ^ TAAF2018アニメ オブ ザ イヤー部門グランプリは『この世界の片隅に』と『けものフレンズ』に決定! 東京アニメアワードフェスティバル2018 2018年2月21日
  9. ^ TAAF2018、長編アニメ部門グランプリは台湾発「オン ハピネス ロード」,映画ナタリー,2018年3月13日
  10. ^ 「アニメ功労部門」顕彰者決定! TAAF2018では11名が受賞!!,東京アニメアワードフェスティバル2018,2018年1月22日
  11. ^ 「TAAF2019」作品賞に「ゾンビランドサガ」「ゼロの執行人」、個人賞に花田十輝ら,コミックナタリー,2019年2月21日
  12. ^ 「TAAF2019」コンペティション部門、長編・短編グランプリ&優秀賞が決定 全793作品から選出,アニメ!アニメ!,2019年3月12日
  13. ^ 「TAAF2019」アニメ功労部門顕彰者に「ガンダム」大河原邦男、「ハイジ」杉山佳寿子ら,アニメ!アニメ!,2018年12月21日

外部リンク 編集