田舎の日曜日』(いなかのにちようび、原題:Un dimanche à la campagne)は、1984年に公開されたベルトラン・タヴェルニエ監督のフランス映画[1]

田舎の日曜日
Un dimanche à la campagne
監督 ベルトラン・タヴェルニエ
脚本 ベルトラン・タヴェルニエ
コロ・タヴェルニエ英語版
原作 ピエール・ボスト
製作 ベルトラン・タヴェルニエ
出演者 ルイ・デュクルー英語版
サビーヌ・アゼマ
音楽 ガブリエル・フォーレ
撮影 ブリュノ・ド・ケイゼル英語版
編集 アルマン・プセニーフランス語版
製作会社 サラ・フィルム[1]
フィルムA2[1]
リトル・ベア[1]
配給 フランス映画社[1]
公開 フランスの旗1984年4月11日
日本の旗1985年11月2日[1]
上映時間 95分[2]
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
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スタッフ 編集

あらすじ 編集

1912年秋。パリ郊外に住む老画家ラドミラルは、家政婦と二人暮らしだが、今朝はパリに住む息子のゴンザグ一家が来るのを心待ちにしている。やがて、ゴンザグと嫁、孫娘と孫息子が訪れて急に賑やかになる。 酒を飲みながらの昼食をとり、ラドミラルが庭で午睡をしていると、滅多に訪ねてこない娘イレーヌが自動車を運転してやって来る。パリでブティックを経営する彼女はまだ若々しく美しく、久しぶりの実家でリラックスするが、電話を気にしているようで落ち着かない。未婚の彼女は恋人からかかってくるはずの電話を待っていた。 庭で遊んでいた孫たちは田舎の遊びに飽きてきている。そして、電話がかかってこないことに苛立ったイレーヌがパリに帰ると言い出す。娘をなだめて、自分のアトリエに招いたラドミラルは絵を見せながら娘とのひとときを過ごす。 ラドミラルは数年前まで風景画を描いていたが、最近はアトリエの中のオブジェを描くように変わっている。彼は「自分は独創性に欠けるが、自分らしさを失わず、自分の可能性を信じたかった」と言う。イレーヌは、父の抱いた苦悩と現在の心境を理解し、父がかつて描いた風景画を見て、そこに秘めた情熱に感動する。 イレーヌに誘われてドライブに出たラドミラルは、森の中のレストランで妻の思い出をしみじみと語り、イレーヌの誘いで二人は踊る。二人が家に戻るとパリからの電話が彼女を待っていて、その直後、あわただしく帰る娘を父はそっと送り出す。 夕食を済ませ、ゴンザク一家を駅で見送ったラドミラルは、アトリエに入って自分の手をじっと見つめる。おもむろにイーゼルの描きかけの絵をはずし、真新しいキャンバスに換えた。

キャスト 編集

受賞歴 編集

  • 1985年 第10回セザール賞[9]
    • 最優秀女優賞:サビーヌ・アゼマ『田舎の日曜日』
    • 脚色賞 ベルトラン・タヴェルニエ、コロ・タヴェルニエ
    • 撮影賞 ブリュノ・ド・ケイゼル
  • 1985年 第40回毎日映画コンクール
    • 作品部門 外国映画ベストワン賞 『田舎の日曜日』ベルトラン・タヴェルニエ[10]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t kinenote.
  2. ^ a b c d e f g allcinema.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r IMDb.
  4. ^ "1984年 第37回カンヌ国際映画祭". allcinema. 2022年3月19日閲覧
  5. ^ "London Critics Circle Film Awards (1985)". IMDb. 2022年3月19日閲覧
  6. ^ "National Board of Review, USA (1984)". IMDb. 2022年3月19日閲覧
  7. ^ "Awards - New York Film Critics Circle". NYFCC. 2022年3月19日閲覧
  8. ^ "1984年 第50回NY批評家協会賞". allcinema. 2022年3月19日閲覧
  9. ^ "1984年 第10回セザール賞". allcinema. 2022年3月19日閲覧
  10. ^ "毎日映画コンクール 第40回(1985年)". 毎日新聞社. 2022年3月19日閲覧

参考文献 編集

外部リンク 編集