白鳥町 (岐阜県)

日本の岐阜県郡上郡にあった町

白鳥町(しろとりちょう)は、岐阜県郡上郡にあったである。2004年に郡上郡の7町村で合併して郡上市となった。郡上地域(北濃)では八幡町に次ぐ第2の町であり、福井県への玄関口の役割をしている地域である。

しろとりちょう
白鳥町
白鳥おどりの像
白鳥町旗 白鳥町章
白鳥町旗 白鳥町章
廃止日 2004年3月1日
廃止理由 新設合併
白鳥町八幡町大和町高鷲村美並村明宝村和良村郡上市
現在の自治体 郡上市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 岐阜県
郡上郡
市町村コード 21483-3
面積 197.43 km2.
総人口 12,737
推計人口、2004年2月1日)
隣接自治体 高鷲村明宝村大和町荘川村
福井県和泉村大野市
町の木 スギ
町の花 エゾリンドウ
白鳥町役場
所在地 501-5192
岐阜県郡上郡白鳥町白鳥38-1
座標 北緯35度52分55秒 東経136度51分33秒 / 北緯35.88186度 東経136.85925度 / 35.88186; 136.85925 (白鳥町)座標: 北緯35度52分55秒 東経136度51分33秒 / 北緯35.88186度 東経136.85925度 / 35.88186; 136.85925 (白鳥町)
白鳥町の位置
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地理 編集

岐阜県中部、美濃地方の北部にあたり、飛騨高地の一部である。町の中央を北から南に長良川が通り、この川沿いの盆地(白鳥盆地)が町の中心である。全体としては長靴の形に似て、南北に長く、南の「底」から直角に東に突き出た部分を持った。

町の北部は、九頭竜川水系に属する石徹白(いとしろ)川に沿う地区で、もとは福井県に属した大野郡石徹白村が、越県合併で1958年に白鳥町の一部になったものである。石徹白村の一部は当時の和泉村に編入されている。

隣接していた自治体 編集

歴史 編集

かつては白山信仰の地、交通の要所として栄えた。

  • 1897年(明治30年)4月1日 - 白鳥村為真村大島村中津屋村越佐村が合併して上保村となる。
  • 1928年(昭和3年)11月10日 - 上保村が町制改称により白鳥町(初代)となる。
  • 1955年(昭和30年)
    • 4月15日 - 白鳥町、牛道村北濃村および高鷲村による白鳥町町村合併促進審議会が設立。
    • 6月10日 - 高鷲村が地理的条件などを理由に、合併促進審議会から離脱。
  • 1956年(昭和31年)
    • 4月1日 - 白鳥町、牛道村および北濃村が合併して白鳥町(2代)が発足。
    • 10月5日 - 大和村(後の大和町)日枝洞、同村向七反田および七反田の各地区を編入。
  • 1958年(昭和33年)10月15日 - 福井県大野郡石徹白村の大部分を編入。
  • 1960年(昭和35年)3月 - 大和村大間見の一部を編入。
  • 2004年(平成16年)3月1日 - 八幡町、大和町、高鷲村、美並村明宝村和良村と合併し郡上市が発足。同日白鳥町廃止。

行政 編集

2001年4月の議員定数は16人、一般職の町役場の職員数は202人であった。

歴代町長 編集

白鳥町の最後の町長は野島征夫である。

提携都市 編集

合併したときに白鳥町を除く市内の旧町村は合併のため提携を解消したが、白鳥町は合併しても三重県志摩市とは郡上市白鳥地域として交流を続けている。

経済 編集

 
布屋 原酒造場

産業 編集

山が多いため、耕地は町の面積の4%(2003年度調査)にすぎず、農業に頼る比重は比較的小さかった。農地のほとんどは水田で、野菜も作られた。林家数は世帯数の約4分の1あった。東海北陸自動車道の便により、冬にはスキー客を多く迎え、スキー場の数が多かった。酒蔵として元文5年(1740年)創業の布屋 原酒造場があった。

  • 産業人口
    第1次産業就業者数 381人
    第2次産業就業者数 2,616人
    第3次産業就業者数 3,193人

金融機関 編集

支店のある金融機関

ATMのみ設置金融機関

教育 編集

 
白鳥町立白鳥小学校

高校 編集

中学校 編集

小学校 編集

2004年以前に廃校となった小中学校 編集

施設 編集

医療機関
図書館

交通 編集

 
美濃白鳥駅

鉄道 編集

路線バス 編集

町内では下記の路線バスが運行されていた。

道路 編集

高速道路 編集

東海北陸自動車道が町を南北に貫き、町の中心近くにある白鳥インターチェンジで中部縦貫自動車道が西の福井県へ分岐している。中部縦貫道のこの部分を、油坂峠道路という。油坂峠を前にして、道路は大きく蛇行しながら山の下を通る。油坂第一トンネル、油坂第二トンネル、油坂第三トンネルを経て、越美通洞でようやく油坂峠の下を潜り、福井県に入る。

一般国道 編集

かつては美濃国越前国を結ぶ越前街道が通り、北には越中富山の砺波まで通じる白川街道飛騨国に通じる飛騨街道が通じた。現代では、国道156号が南北に走り、国道158号が西に折れて福井県に通じる。

道の駅 編集

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 編集

寺社 編集

レジャー 編集

過去にあったスキー場 編集

その他 編集

その他 編集

電気 編集

岐阜県内の大多数の地域を賄う電気事業者は中部電力パワーグリッドであり、同町の旧白鳥町、旧北濃村および旧牛道村の各地域も中部電力であるものの、旧石徹白村の地域は北陸電力送配電となっている。

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集