稲森佑貴

日本の男子ゴルファー

稲森 佑貴(いなもり ゆうき、1994年平成6年〉10月2日 - )は、日本の男子プロゴルファーである。鹿児島県鹿児島市出身。鹿児島城西高等学校卒業。国際スポーツ振興協会所属。兄弟はおらず、一人っ子である[3]

 稲森 佑貴 
Yuki Inamori
基本情報
名前 稲森 佑貴
生年月日 (1994-10-02) 1994年10月2日(29歳)
身長 169㎝
体重 68 kg (150 lb)
国籍 日本の旗 日本
出身地 鹿児島県鹿児島市
プロ転向 2011年
成績
優勝回数 日本ツアー:5回
初優勝 日本OP(2018年)
世界ランク最高位 167位(2020年10月18日[1]
賞金ランク最高位 国内1位(2020年10月18日[2]
2018年10月13日現在
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2015年(平成27年)から6季にわたりフェアウェイキープ率1位をキープしており、「日本一曲がらない男」と称される[4][5][6][7]

経歴 編集

プロ入り前 編集

鹿児島県日置郡松元町(現在の鹿児島県鹿児島市)出身。稲森家がゴルフ練習場を経営しており[8]、父親が日本シニアオープンゴルフ選手権に出場経験があるアマチュアゴルファーでもあったことから自身も幼少時からゴルフに親しむようになりクラブを握っている[9]

小学校1年の時に出た大会で思うようなプレーが出来なかったことから、ゴルフに真剣に取り組むことを決意。父親と二人三脚で練習に励み、『真っ直ぐ打て』という父の教えの下でスイングを作り上げていく[10]

鹿児島市立松元中学校時代、2008年(平成20年)に行われた「第14回日本ジュニアゴルフ選手権競技【男子12歳~14歳】」に出場した際には時松隆光[注釈 1]川村昌弘松村大輝など後にプロ入りする選手たちと共に出場している[11]。また2009年(平成21年)の第64回国民体育大会ゴルフ競技では少年男子団体戦にて松山英樹擁する高知県チームに次いで鹿児島県チームのメンバーとして2位となっている[12]

2010年(平成22年)に鹿児島城西高等学校へ進学。高校2年の時に2011年(平成23年)度日本プロゴルフ協会のプロテストに合格[13]、その当時では最年少プロ入り選手となった[14]

プロ入り後 編集

プロ入り後は2014年(平成26年)チャレンジツアーの『seven dreamers challenge in Yonehara GC 2014』で勝利を挙げている[15]。またJGTOツアーでは2014年(平成26年)から2017年(平成29年)までは未勝利であったものの、4年連続で賞金シード権を獲得している[16]

2018年(平成30年)10月11日から14日にかけて横浜カントリークラブにて行われた第83回日本オープンゴルフ選手権競技では、プロ8年目にして国内メジャーで初優勝を飾り[6]、国内メジャーの日本オープンでツアー初優勝となるのは2009年(平成21年)の小田龍一以来の史上8人目の快挙となった[17][18][19]。同大会の最終日にはフェアウェイキープ率100%も達成[19][20]、4日間のトータルでも86.7%を記録した[21][22]。この年はフェアウェイキープ率、パーセーブ率、リカバリー率で1位となり賞金ランキングも3位となるなど充実したシーズンとなった[23]

また、2020年令和2年)10月15日から18日にかけて紫カントリークラブすみれコースにて行われた第85回日本オープンゴルフ選手権競技では2年ぶり2度目となる優勝を果たした[24][25]。また、翌日10月19日に発表された男子ゴルフ世界ランキングでは前週の499位から167位に急浮上した[1]

優勝歴 編集

日本ツアー 編集

No. 日時 大会 優勝スコア 打差 2位
1 2018年10月14日 日本オープンゴルフ選手権競技 -14 (68-67-67-68=270) 2打差   ショーン・ノリス英語版
2 2020年10月18日 日本オープンゴルフ選手権競技 -5 (70-68-68-69=275) 1打差   谷原秀人
3 2022年5月1日 中日クラウンズ −16 (64-71-66-63=264) 3打差   黄重坤英語版
4 2022年6月26日 JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 −23 (68-66-66-65=265) 1打差   大西魁斗
5 2023年10月8日 ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント −17 (68-67-70-66=271) プレーオフ   宋永漢英語版

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 本名は、時松源蔵。

出典 編集

  1. ^ a b 稲森佑貴、谷原秀人は急上昇 石川遼はトップ100/男子世界ランク”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2020年10月19日). 2020年10月22日閲覧。
  2. ^ 優勝賞金3150万円の稲森佑貴がトップ 石川遼は4位に浮上【男子賞金ランキング】”. ALBA net. アルバトロス・ビュー (2020年10月19日). 2023年9月4日閲覧。
  3. ^ 日本ゴルフツアー機構 (2020年2月22日). “<国内男子ゴルフ>祝・結婚!稲森佑貴が2020年2月22日に入籍”. スポーツナビ. Yahoo! JAPAN. 2023年9月4日閲覧。
  4. ^ 日本OP制覇の稲森佑貴が海外へ!「チャンスあるなら当たり前」月末は世界選手権で中国に出場”. ALBA net (2018年10月14日). 2018年12月14日閲覧。
  5. ^ 「日本一曲がらない男」稲森100%キープで初V”. 日刊スポーツ (2018年10月15日). 2018年12月14日閲覧。
  6. ^ a b ドライバーにはつかまりを。アイアンには高さを。Rシャフトで日本オープン制覇、稲森佑貴の見栄を張らないクラブ選び”. みんなのゴルフダイジェスト. ゴルフダイジェスト社 (2018年12月10日). 2018年12月14日閲覧。
  7. ^ ALBA728号~稲森佑貴「日本一曲がらない男の最強ルーティン~パターグリップでフェース真っすぐ」”. ALBA net (2017年2月5日). 2018年12月14日閲覧。
  8. ^ 不用品回収ご希望の方へ朗報&鹿児島市内にあるグリーンゴルフ練習場をご紹介致します!”. GOLFセンス (2017年5月25日). 2018年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月14日閲覧。
  9. ^ 今週のプロゴルファー紹介 - 稲森 佑貴(いなもり ゆうき)”. ホームメイトゴルフ (2018年4月30日). 2018年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月14日閲覧。
  10. ^ 高校生プロゴルファー 稲森佑貴選手”. チェスポ!. NHK鹿児島放送局 (2012年2月27日). 2018年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月14日閲覧。
  11. ^ 2008年度(第14回)日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12歳~14歳の部 ROUND2 組み合わせ”. 日本ゴルフ協会. 2018年12月14日閲覧。
  12. ^ 2009年度(第64回)国民体育大会・ゴルフ競技 少年男子団体”. 日本ゴルフ協会. 2018年12月14日閲覧。
  13. ^ 稲森佑貴くん(鹿児島城西高校2年)が男子ゴルフプロテストに合格しました”. 学校法人日章学園 (2011年9月13日). 2018年12月14日閲覧。
  14. ^ 18歳稲森、あっと驚く首位/男子ゴルフ”. 日刊スポーツ (2013年8月30日). 2018年12月14日閲覧。
  15. ^ seven dreamers challenge in Yonehara GC 2014 日本”. ゴルフツアー機構. 2023年9月4日閲覧。
  16. ^ 稲森佑貴 プロフィール”. ALBA net (2023年6月19日). 2023年9月4日閲覧。
  17. ^ 稲森佑貴、史上8人目の国内メジャーでツアー初V」『日刊スポーツ』、2018年10月14日。2018年12月14日閲覧。
  18. ^ 「稲森(鹿児島市出身)日本OP制覇」『南日本新聞』、2018年10月15日、1面。
  19. ^ a b “ブレない男”稲森佑貴 丸山茂樹が太鼓判を押すワケ”. AERA dot.. 朝日新聞出版 (2018年10月28日). 2018年12月14日閲覧。
  20. ^ 驚異のFWキープ率100% 稲森佑貴の初優勝ギア”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2018年10月15日). 2018年12月14日閲覧。
  21. ^ 稲森佑貴プロ、メジャー制覇で初の栄冠!”. デサント (2018年10月16日). 2020年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月14日閲覧。
  22. ^ 【勝者のギア】曲げない意識はもう卒業 稲森佑貴がたどり着いた境地「叩いて振り抜くだけ」”. ALBA net (2018年10月15日). 2019年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月14日閲覧。
  23. ^ 稲森佑貴 2018年度スタッツ/ランキング”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2018年12月15日閲覧。
  24. ^ 稲森佑貴が2度目の日本オープン制覇 石川遼3位”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2020年10月18日). 2020年10月18日閲覧。
  25. ^ 男子ゴルフ日本オープン 稲森佑貴が逆転で2年ぶり2回目の優勝”. 日本放送協会 (2020年10月18日). 2020年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月22日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集