高安検車区(たかやすけんしゃく) は、大阪府八尾市山本高安にある、近畿日本鉄道車両基地近鉄大阪線高安駅を挟んで南北に設置されている。電略記号は「タヤ」。

概要 編集

1930年参宮急行電鉄の開業に合わせて設置された、近鉄を代表する車両基地である。敷地面積は約7万3千平方メートル、収容車両数は南北両車庫合わせて191両で、車庫に隣接して高安検修センターがある。

高安以外の配下の車庫は以下の通り。

なお、名張車庫・青山町車庫・上野市車庫は2003年5月に各車庫を管轄していた名張検車区が高安検車区に統合されたのに伴い配下となったものである。上野市車庫は伊賀鉄道移行後も、近鉄が第三種鉄道事業者となっていた間は高安検車区の管理下にあった。

過去に配下にあった車庫 編集

  • 上野市車庫:伊賀鉄道(旧近鉄伊賀線上野市駅隣接、敷地面積1,866平方メートル、収容能力8両・三重県伊賀市

2017年4月の公有民営方式移行に伴い、伊賀線の施設を所有する伊賀市へ移管された[1]。伊賀鉄道の車両(200系)は近鉄が引き続き検修業務を行っている。

主な配置系列 編集

当車庫では特急用車両と、大阪線に所属する一般車両及び団体専用車両が配置され、一般車両は大阪線および山田線鳥羽線に直通する長距離運転の急行系列車でも運用されている。なお、大阪線で使用される一般車両の一部は明星検車区に配置されている。

2021年4月1日現在の配置車両は以下の通り[2]

特急車両・団体車両
一般車両
事業用車両

過去の配置系列 編集

特急車両・団体車両
一般車両
伊賀線(現:伊賀鉄道線)車両
  • 880系(経営分離前に廃車)
  • 860系(経営分離後は伊賀鉄道に貸与[6]

脚注 編集

  1. ^ 鉄道ピクトリアル」2018年12月臨時増刊(通巻954号)74頁 電気車研究会
  2. ^ ジェー・アール・アール「私鉄車両編成表2021」p.128- 132 交通新聞社 2020年発行 ISBN 978-4-330-06020-0
  3. ^ “近鉄 ,2410系「伊勢志摩お魚図鑑」を報道陣に公開”. 鉄道ファン (交友社). (2020年3月14日). https://railf.jp/news/2020/03/14/210000.html 2020年3月15日閲覧。 
  4. ^ 鉄道ピクトリアル2020年8月号 (電気車研究会) No.975: 115頁. (2020年6月). 
  5. ^ 鉄道ファン』2015年8月号 交友社 「大手私鉄車両ファイル2015 車両データバンク」
  6. ^ とれいん』2010年1月号 P.17 エリエイ出版部/プレス・アイゼンバーン

参考文献 編集

関連項目 編集