2022年フランスグランプリ

2022年フランスグランプリ: 2022 French Grand Prix)は、2022年のF1世界選手権の第12戦として、2022年7月24日ポール・リカール・サーキットにて開催。

フランスの旗 2022年フランスグランプリ
レース詳細
日程 2022年シーズン第12戦
決勝開催日 7月24日
開催地 ポール・リカール・サーキット
フランスの旗 フランス ヴァール県 ル・カステレ英語版
コース長 5.842km
レース距離 53周 (309.69km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:30.872
ファステストラップ
ドライバー スペインの旗 カルロス・サインツ
タイム 1:35.781(51周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

正式名称は「Formula 1 Lenovo Grand Prix De France 2022[1]

背景 編集

タイヤ
本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の中間の組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用 ウェット用
C2 C3 C4 インターミディエイト フルウェット
 
(ハード)
 
(ミディアム)
 
(ソフト)
 
(小雨用)
 
(大雨用)
DRS:2箇所[3]※( )内は検知ポイント
  • DRS1:ターン7より170m先から(ターン7の手前75m)
  • DRS2:ターン15より115m先から(ターン14)

エントリーリスト 編集

前戦から変更なし。

フリー走行 編集

FP1[6]
2022年7月22日 14:00 CEST(UTC+2)
トップはシャルル・ルクレールニック・デ・フリースがメルセデスのルーキー起用義務としてハミルトンに代わり走行。9番手タイムを記録した。
FP2[7]
2022年7月22日 17:00 CEST(UTC+2)
トップはカルロス・サインツ。僅かな差でルクレールが続き、3位のマックス・フェルスタッペンに大差をつけた。
FP3[8]
2022年7月23日 13:00 CEST(UTC+2)
トップはフェルスタッペン。中団勢は混戦で7位のフェルナンド・アロンソから15位の周冠宇までが約0.4秒以内に収まる展開となった。

予選 編集

2022年7月23日 16:00 CEST(UTC+2)(文章の出典先[9]

ポールシャルル・ルクレールでシーズン7度目、自身16回目の獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスが続いた。

ルクレールは、エンジン交換によるペナルティで最後尾スタートが決まっていたカルロス・サインツから、ミストラルストレートからターン10にかけてトウを与えられ、2番手のフェルスタッペンに対し0.304秒差という大差をつけた。

予選結果 編集

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.727 1:31.216 1:30.872 1
2 1   マックス・フェルスタッペン レッドブル-RBPT 1:31.891 1:31.990 1:31.176 2
3 11   セルジオ・ペレス レッドブル-RBPT 1:32.354 1:32.120 1:31.335 3
4 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:33.041 1:32.274 1:31.765 4
5 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:32.672 1:32.777 1:32.032 5
6 63   ジョージ・ラッセル メルセデス 1:33.109 1:32.633 1:32.131 6
7 14   フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 1:32.819 1:32.631 1:32.552 7
8 22   角田裕毅 アルファタウリ-RBPT 1:33.394 1:32.836 1:32.780 8
9 55   カルロス・サインツ フェラーリ 1:32.297 1:31.081 DNF 191
10 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:32.756 1:32.649 201
11 3   ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 1:33.404 1:32.922 9
12 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:33.346 1:33.048 10
13 77   バルテリ・ボッタス アルファロメオ-フェラーリ 1:33.034 1:33.052 11
14 5   セバスチャン・ベッテル アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:33.285 1:33.276 12
15 23   アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:33.423 1:33.307 13
16 10   ピエール・ガスリー アルファタウリ-RBPT 1:33.439 14
17 18   ランス・ストロール アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 1:33.439 15
18 24   周冠宇 アルファロメオ-フェラーリ 1:33.674 16
19 47   ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 1:33.701 17
20 6   ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 1:33.794 18
107% time: 1:38.148
ソース:[10][11]
追記
  • ^1 - サインツとマグヌッセンは追加のパワーユニットを使用したため最後尾からのスタート[12]

決勝 編集

2022年7月24日 15:00 CEST(UTC+2)(文章の出典先[13]

優勝はマックス・フェルスタッペン。2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルが続いた。

スタートタイヤは大半がミディアムを選択。角田裕毅はミストラル・ストレートの中間にあるシケインでエステバン・オコンに接触され、最後尾まで後退。のちに接触時の車両へのダメージによりリタイアした。17周目にはフェルスタッペンがピットインしハードタイヤへ交換。その直後にレースをリードしていたシャルル・ルクレールがコースアウトしリタイア。ルクレールのマシンの撤去のためにセーフティカーが導入された。トップに立ったフェルスタッペンは、レースが再開されるとタイヤを労りながらも2位のハミルトンに対し、10秒の差をつけて優勝。シーズン7勝目、自身27勝目を挙げた。

レース結果 編集

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 1   マックス・フェルスタッペン レッドブル-RBPT 53 1:30:02.112 2 25
2 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 53 +10.587 4 18
3 63   ジョージ・ラッセル メルセデス 53 +16.495 6 15
4 11   セルジオ・ペレス レッドブル-RBPT 53 +17.310 3 12
5 55   カルロス・サインツ フェラーリ 53 +28.872 19 11FL
6 14   フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 53 +42.879 7 8
7 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 53 +52.026 5 6
8 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 53 +56.959 10 4
9 3   ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 53 +60.372 9 2
10 18   ランス・ストロール アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 53 +62.549 15 1
11 5   セバスチャン・ベッテル アストンマーティン・アラムコ-メルセデス 53 +64.494 12
12 10   ピエール・ガスリー アルファタウリ-RBPT 53 +65.448 14
13 23   アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 53 +68.565 13
14 77   バルテリ・ボッタス アルファロメオ-フェラーリ 53 +76.666 11
15 47   ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 53 +80.394 17
16 24   周冠宇 アルファロメオ-フェラーリ 47 +6 Laps12 16
Ret 6   ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 40 DNF 18
Ret 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 37 DNF 20
Ret 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 17 DNF 19
Ret 22   角田裕毅 アルファタウリ-RBPT 17 DNF 8
ソース:[11][14][15]
  • ^FL - ファステストラップの1点を含む
  • ^1 - 周は他車と接触したことにより5秒のタイムペナルティ[16]
  • ^2 - DNFだがレース距離の90%以上を走行したため規定により完走扱い。

第12戦終了時点のランキング 編集

ワールド・チャンピオンシップ 編集

  • :いずれもトップ5まで掲載。

DHLファステストラップアワード 編集

順位 ドライバー 獲得数
  1   マックス・フェルスタッペン 3
  2   シャルル・ルクレール 3
  2 3   カルロス・サインツ 2
  1 4   セルジオ・ペレス 2
  1 5   ルイス・ハミルトン 1
ソース:[18]

  • :いずれもトップ5まで掲載。
  • :ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ French Grand Prix 2022 - F1 Race” (英語). The Official F1 Website. 2022年7月19日閲覧。
  2. ^ 2022 French Grand Prix - Event Notes - Pirelli Preview V2.pdf” (英語). FIA.com (2022年7月21日). 2022年7月22日閲覧。
  3. ^ 2022 French Grand Prix - Event Notes - Circuit Map v2.pdf” (英語). FIA.com (2022年7月21日). 2022年7月22日閲覧。
  4. ^ 2022 French Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com (2022年7月22日). 2022年7月22日閲覧。
  5. ^ a b ハミルトン、F1フランスGPのFP1は走行せず。メルセデスが若手ドライバーテスト規則に基づきデ・フリースを起用”. auto sport Web (2022年7月21日). 2022年7月22日閲覧。
  6. ^ フェルスタッペンとルクレールが僅差のトップ争い、新パーツ手にしたガスリーは5番手 / F1フランスGP《FP1》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年7月22日). 2022年7月25日閲覧。
  7. ^ フェラーリ、大差でトップ独占もレッドブルに焦りなし…角田は新パーツでペースUP / F1フランスGP《FP2》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年7月23日). 2022年7月25日閲覧。
  8. ^ フェルスタッペン最速!戦略分けたレッドブルとフェラーリ…角田 Q3進出に期待の走り / F1フランスGP《FP3》結果とダイジェスト”. Fomula1-Data (2022年7月23日). 2022年7月25日閲覧。
  9. ^ サインツ献身の連携技でルクレールがポール! 角田裕毅は4戦ぶりトップ8と大健闘 / F1フランスGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年7月23日). 2022年7月25日閲覧。
  10. ^ FORMULA 1 LENOVO GRAND PRIX DE FRANCE 2022 - QUALIFYING”. Formula1.com (2022年7月23日). 2022年7月25日閲覧。
  11. ^ a b FORMULA 1 LENOVO GRAND PRIX DE FRANCE 2022 - STARTING GRID”. Formula1.com (2022年7月23日). 2022年7月25日閲覧。
  12. ^ サインツJr.&マグヌッセン、PU交換ペナルティによりF1フランスGPは最後尾スタートへ”. jp.motorsport.com (2022年7月23日). 2022年7月25日閲覧。
  13. ^ フェルスタッペン優勝!ルクレール、悲痛な叫びを上げて角田裕毅共々リタイヤ / F1フランスGP《決勝》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2022年7月25日). 2022年7月25日閲覧。
  14. ^ FORMULA 1 LENOVO GRAND PRIX DE FRANCE 2022 - RACE RESULT”. Formula1.com (2022年7月24日). 2022年7月25日閲覧。
  15. ^ FORMULA 1 LENOVO GRAND PRIX DE FRANCE 2022 - FASTEST LAPS”. Formula1.com (2022年7月24日). 2022年7月25日閲覧。
  16. ^ 2022 French Grand Prix - Offence - Car 24 - Causing a collision.pdf”. FIA.com (2022年7月24日). 2022年7月25日閲覧。
  17. ^ a b Formula One 2022 French Grand Prix Standings”. Motorsport Stats (2022年7月10日). 2022年10月12日閲覧。
  18. ^ 2022 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula1.com (2022年7月24日). 2022年7月25日閲覧。
前戦
2022年オーストリアグランプリ
FIA F1世界選手権
2022年シーズン
次戦
2022年ハンガリーグランプリ
前回開催
2021年フランスグランプリ
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