AN/SPS-43は、アメリカ合衆国ウェスティングハウス社が開発した2次元レーダーアメリカ海軍において、対空捜索用レーダーとして装備化された。

AN/SPS-43
空母「アメリカ」の搭載機。
種別 2次元レーダー
目的 早期警戒
開発・運用史
開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
就役年 1961年
製造数 49基
送信機
周波数 VHF/Pバンド(200MHz
送信尖頭電力 180 kW
アンテナ
形式 パラボリック・シリンダー
直径・寸法 幅12.8m
方位角 全周無制限
探知性能
探知距離 300 nmi (560 km)(最大)
16 nmi (30 km)(シースキマー
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同社が先行して開発したAN/SPS-37(AN/SPS-29パルス圧縮対応型)をもとに、電子防護能力の強化などの改良を施した発展型であり、実際、当初はAN/SPS-37Aと称されていた。例えばチャンネル数は、SPS-37では10チャンネルであったのに対し、本機では20チャンネルとされている[1]

ミサイル嚮導駆逐艦(DLGN)用のAN/SPS-43と、航空母艦ミサイル巡洋艦用のAN/SPS-43Aの2つのサブタイプが開発された。その後、搭載艦の退役やAN/SPS-49への更新によって、順次に運用を終了し、退役した[1]

搭載艦 編集

(「ニミッツ」「ドワイト・D・アイゼンハワー」のみ。AN/SPS-49に後日換装)

参考文献・外部リンク 編集

  1. ^ a b Norman Friedman (1981). Naval Radar. Naval Institute Press. p. 165. ISBN 9780870219672 

関連項目 編集

  •   ウィキメディア・コモンズには、AN/SPS-43に関するカテゴリがあります。
  • AN/SPS-40 - ほぼ同時期に開発された2次元レーダー。やや高周波のUHFバンドを使用する。
  • AN/SPS-49 - 後継機。より高周波のLバンドを使用する。