FC KAGOSHIMA

かつて存在した日本のサッカークラブ、鹿児島ユナイテッドFCの前身となったクラブ

FC KAGOSHIMA(エフシー カゴシマ)は、かつて存在した社会人サッカーのクラブチーム。鹿児島県鹿児島市を本拠地としていた。ヴォルカ鹿児島と共に、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する鹿児島ユナイテッドFCの前身となったクラブである。

FC KAGOSHIMA
原語表記 FC KAGOSHIMA
クラブカラー   オレンジ
  ライトブルー
  グレー
創設年 1994年
解散年 2013年
ホームタウン 鹿児島市を中心とする鹿児島県全県
ホームスタジアム 鹿児島県立鴨池陸上競技場
収容人数 19,934
運営法人 株式会社OASYS鹿児島
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ
株式会社OASYS鹿児島
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
892-0815
鹿児島市易居町1-2 6F
ソーホーかごしま4号室
設立 2009年6月5日
業種 サービス業
事業内容 スポーツクラブ運営、地域スポーツ振興
代表者 徳重剛
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歴史 編集

大隅NIFS ユナイテッドFC(2010年まで) 編集

1994年

鹿屋体育大学体育会サッカー部の学生が主体である社会人登録のチーム「鹿屋体育大学クラブ」として創設した。

1999年

第79回天皇杯全日本サッカー選手権大会へ初出場し、1回戦で甲南大学を破り初勝利を挙げた。なお、2回戦はアルビレックス新潟に敗れた。

2004年

九州サッカーリーグに初めて昇格。また、将来のJFLJリーグ参戦をにらんで、チーム名を「大隅NIFS ユナイテッドFC」に改め、一般社会人にも本格的に門戸を開いた。NIFS(ニフス)は国立体育大学(National Institute of Fitness and Sports)を意味する。なお、九州リーグで最下位となり、鹿児島県社会人サッカーリーグ1部に降格。

2005年

鹿児島県リーグ1部と九州各県リーグ決勝大会に優勝して1年で九州リーグ復帰。

2007年

九州リーグは18試合のリーグ戦で90分間では未勝利、勝点4の最下位で鹿児島県リーグに降格。

2009年

鹿児島県リーグで優勝したが、2010年1月に行われた九州各県リーグ決勝大会の準決勝で、HOYO Atletico ELAN大分PK戦の末に敗れた。

FC KAGOSHIMA 編集

2010年

3月25日、チーム名を「FC KAGOSHIMA(FC鹿児島)」に改称。2011年度の九州リーグ加盟、2014年度のJFL昇格、2017年度のJリーグ加盟を目指すと発表した。また、鹿児島の有力なクラブユースチームの一つであるアミーゴス鹿児島からの支援も受け[1]鹿屋体育大学とアミーゴス鹿児島から推薦を受けた選手など鹿児島県全域から選手を集めた[1]

なお、チーム発足当初に在籍していた鹿屋体育大学体育会サッカー部出身の選手は一斉退団し[2]大隅NIFS FCという新しいクラブを発足させ南日本社会人リーグの下部リーグに参入し、鹿児島県1部リーグの参加権利を譲渡する形となった。

鹿児島県リーグは7戦全勝の成績で優勝。2011年1月の九州各県リーグ決勝大会でFC那覇を破り九州リーグ昇格を決めた。

2012年

終盤までヴォルカ鹿児島とリーグ優勝を争い、最終節の直接対決でV鹿児島を下し初優勝。鹿児島県勢が九州リーグを制したのは、1986年の鹿児島サッカー教員団以来26年ぶり。

2013年

8月、2014年よりV鹿児島と統合した上で、将来のJリーグ入りを目指すことで合意したと発表した。同10月、第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会の補充出場が決定した。これは第49回全国社会人サッカー選手権大会の結果により、すでに地域リーグで優勝して地域決勝の出場を決定しているか、出場辞退のチームが発生したことで、同大会からの出場チームが2つのみとなったことにより、大会レギュレーションに基づいて2位クラブの中から補充出場が認められることによるもの[3]。地域決勝では1次ラウンド2試合終了時点で1勝1敗、決勝ラウンドに進出するためには3戦目のFC KOREA戦で4点差以上での勝利が必要であったが、その試合を4-0で勝利し、各グループ2位成績最上位で決勝ラウンド進出を果たした。決勝ラウンドでは1勝1PK敗1敗の勝ち点4で3位に入賞した。

2013年12月2日、V鹿児島と統合後の新チーム名を「鹿児島ユナイテッドFC」とすることが発表され、本年をもってFC KAGOSHIMAとしての活動を終えた。なお、12月4日のJFL理事会で鹿児島ユナイテッドFCのJFL入会が承認された。

成績 編集

大隅NIFS ユナイテッドFC 編集

年度 所属 順位 勝点 試合
(PK勝)
(PK敗)
得点 失点 天皇杯 監督
2003 鹿児島県1部 優勝 19 8 7 1 0 県予選敗退
2004 九州 10位 28 18 3 - 15 27 73 -46 田野恭伸
2005 鹿児島県1部 優勝 18 7 6 0 1 28 谷川新
2006 九州 6位 14 16 4 (1) - 11 25 40 -15 鎌田洋一
2007 8位 19 20 6 (0) - (1) 13 31 46 -15
2008 10位 4 18 0 (1) - (2) 15 11 44 -33
2009 鹿児島県1部 優勝 17 7 5 2 0 23 5 18

FC KAGOSHIMA 編集

年度 所属 順位 勝点 試合
(PK勝)

(PK敗)
得点 失点 天皇杯 監督
2010 鹿児島県1部 優勝 21 7 7 0 0 39 4 35 県予選敗退 田上裕
2011 九州 2位 47 18 14 (2) - 1 (1) 62 16 46 2回戦敗退
2012 優勝 51 18 17 (0) - 1 (0) 76 11 65 県予選敗退
2013 2位 46 18 15 (0) - 2 (1) 81 18 63 片山博義(-13.6)
/大久保毅(13.6-)

タイトル 編集

リーグ戦 編集

歴代所属選手 編集

ユニフォーム 編集

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st)
FP(2nd) 水色
GK(1st)
GK(2nd)
 
 
 
 
 
 
 
 
FP 1st
 
 
 
 
FP 2nd
 
 
 
 
GK 1st
 
 
 
 
GK 2nd

クラブカラー 編集

熱く燃え上がる南国の太陽をイメージしたオレンジ錦江湾等の美しい海をイメージしたライトブルー桜島等の山々をイメージしたグレーがチームカラーで[4]、それらの色がユニフォームに使用されていた[5]

スポンサー 編集

2012年10月時点

オフィシャルトップパートナー
  • ECCジュニア
  • JA共済 (JA鹿児島中央)
  • uhuru
オフィシャルクラブパートナー(一部)
  • ERG (アーヴァン・ウェル・ネス・クラブ・エルグ)
  • 薩摩酒造
  • (株)あいハウジング
  • UME
  • スポスタイル
オフィシャルユニフォームサプライヤー
クラブサポート会員(一部)
  • パティスリーヤナギムラ
  • 城山観光ホテル
  • 鹿児島東急ホテル
  • 日能研九州
メディアパートナー(一部)

FC KAGOSHIMA U-18 編集

FC鹿児島設立当初から支援を表明している、地元有力ユース「アミーゴス鹿児島」のU-18を 2012年4月より、「FC KAGOSHIMA U-18」と改名し、下部組織としての運営を行っていた。2014年より再度「アミーゴス鹿児島」に戻っている[6][7]

戦績 編集

高円宮杯U-18サッカーリーグ(旧:JFAプリンスリーグU-18)

リーグ 順位 勝ち点 得点 失点
2010年 プリンスリーグ九州2部 7位 12 4 0 7 19 31 -12
2011年 10位 8 2 2 7 15 29 -14
2012年 5位 28 9 1 8 29 27 2
2013年 8位 24 7 3 8 37 36 1

Jリーグユース選手権大会

※決勝トーナメントに進出した試合のみ表記

時期 スコア 対戦相手
2005年 1回戦 0-3 ガンバ大阪ユース
2006年 1回戦 1-2 名古屋グランパスエイトU-18
2008年 1回戦 1-4 ガンバ大阪ユース
2009年 1回戦 0-2 京都サンガF.C.U-18
2010年 1回戦 0-2 清水エスパルスユース
2011年 1回戦 1-2 ヴィッセル神戸ユース

チームの普及活動 編集

サッカースクール 編集

2011年11月より、主催・運営をNPO法人のS.O.R.A、FC鹿児島が協力をし、鹿児島県各地で活動を行っていた。

地域 曜日 対象 会場
鹿児島地区 毎週火曜日 幼稚園生~中学生 鴨池緑地公園グラウンド
鴨池補助グラウンド
指宿地区 毎週金曜日 小学生~中学生 指宿市営野球場
川内地区 毎週木曜日 幼稚園生~高校生 サンドームせんだい
サンアリーナせんだい
薩摩川内市総合運動公園多目的広場
南さつま地区 毎週水曜日 小学生~中学生 かせだドーム
曽於・大隅地区 毎週火曜日 幼稚園生~高校生 深川研修センター
国分地区 毎週水曜日 幼稚園生~小学生 いきいき国分交流センター
日置地区 毎週火曜日 幼稚園生~中学生

オフィシャルカフェ 編集

FC KAGOSHIMA発足と同時に天文館に“colors”というオフィシャルカフェをオープンした。長年地域で活動していたヴォルカ鹿児島とは違い知名度では圧倒的に劣ることからチームの存在をアピールするアンテナの役割も果たしていた。なお、FC KAGOSHIMAのみを対象としてではなくスポーツカフェとしてオープンされていた。また、FC KAGOSHIMAの過去の記録DVDを見ることも可能であった[8]

FC KAGOSHIMA通信 編集

チームの記録やプロモーション活動のPRの為に不定期で発行している会報のようなもので、公式ホームページ内 でも配布されておりPDF形式で全てのファイルを閲覧可能となっている[9]

脚注 編集

外部リンク 編集