きぬた (和菓子)

京都府京都市の長久堂が製造・販売する和菓子

きぬたは、京都府京都市の長久堂が製造・販売する和菓子[1]。食紅で赤く染めた練り羊羹求肥で巻き、棒状にした棹物菓子である。1853年嘉永6年)、長久堂初代の新屋長兵衛が、郷里の丹波で秋の夜にを打つ音を聞き、その幽玄さに趣を感じて創案したと伝えられている[2]。戦中の1942年には京都府の和生菓子特殊銘柄品に指定された。

また兵庫県姫路市の杵屋でも「きぬた」と呼ばれる同様の和菓子を扱っている[1]。こちらは黒羊羹を求肥で巻き、グラニュー糖をまぶした棒状の棹もの菓子である[3]

出典 編集

  1. ^ a b きぬた」 デジタル大辞泉プラス、2016年8月24日閲覧。
  2. ^ 山本候充編 『日本銘菓事典』 東京堂出版、2004年、158頁。
  3. ^ 山本候充編 『日本銘菓事典』 東京堂出版、2004年、185頁。