さくらによる主題と変奏曲

クラシックギター曲のさくらによる主題と変奏曲』は日本の伝統的な歌曲さくらさくら』を題材に編曲し、クラシックギタリスト横尾幸弘が1959年に発表した楽曲[1]

概要

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横尾は『さくらさくら』が子供の頃からたまらなく好きであり、単旋律のなかに日本人であれば誰しもがさくらが舞う古里の景色を想像できるこの曲を大変好み編曲を手掛けた。

この編曲には複数楽譜が存在しており、構成も第四変奏または第六変奏から成るものと2版発表されている。横尾幸弘は初版発表後しばらく経った頃この作品にいささか物足りなさを感じ、自身作曲である教材曲も合わせて編曲したものが第六変奏から成るものである。第三変奏は性格変奏であり日本の伝統的な祭りの風景、盆踊り花見の宴で盃を交わす情景を組み込んでいる。

横尾自身は第六変奏で構成された曲を好んで弾いていた。また結婚式などのフォーマルシーンで演奏されることも多いためシーンに合わせて第四変奏を弾くこともしばしばあった。

脚注

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  1. ^ あしゃお. “"さくら"による主題と変奏(横尾幸弘) 演奏紹介および版による楽譜の差異について - 趣味で続けるクラシックギター”. asao-guitar.com. 2024年6月29日閲覧。