やぎ座アルファ星
やぎ座α星(やぎざアルファせい、α Capricorni、α Cap)は、やぎ座にある二重星に付与されたバイエル名である。2つの恒星に物理的な結びつきはなく、見かけだけの関係である[1]。
やぎ座α星 α Capricorni | |
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位置 | |
やぎ座α星の位置(丸印)
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α1星とα2星の間は、0.1°離れており、肉眼でも分離することができる[3]。α1星は見かけの等級が4.27、α2星は見かけの等級が3.58で、α2星の方が明るくみえる[4][5]。暗い方が1となっているのは、赤経が小さい西側が先になるためである[1]。
名称
編集やぎ座α星は、やぎ座にあたる星座をアラビア語で「子(ヤギ)」を意味する“الجدي”(“al-jady”)と呼んでいたことから、アルゲディ(Algedi)、ギエディ(Giedi)といった固有名も当てられていた[6]。α1とα2の2つの恒星があるので、それぞれプリマ・ギエディ(Prima Giedi=第1の子ヤギ)、セクンダ・ギエディ(Secunda Giedi=第2の子ヤギ)と呼び分けていたこともあったが、2016年8月21日、国際天文学連合(IAU)がやぎ座α2星の固有名をアルゲディとすることを正式に承認した[3][2]。
出典
編集- ^ a b “ALGEDI (Alpha Capricorni)”. Stars. University of Illinois. 2022年1月29日閲覧。
- ^ a b “Naming Stars”. International Astronomical Union (2021年1月1日). 2022年1月29日閲覧。
- ^ a b 山田, 卓『秋の星座博物館』地人書館、1992年10月1日、44頁。ISBN 4-8052-0170-3。
- ^ “alf01 Cap -- Double or multiple star”. SIMBAD. CDS. 2022年1月29日閲覧。
- ^ “alf02 Cap -- High proper-motion Star”. SIMBAD. CDS. 2022年1月29日閲覧。
- ^ Kunitzsch, Paul; Smart, Tim (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Cambridge, MA: Sky & Telescope. p. 24. ISBN 978-1-931559-44-7