アチ族(アチぞく、AchiまたはAchí)は、マヤ人に属する民族で、グアテマラの主にバハ・ベラパス県に居住する。マヤ語族アチ語を話す。エスノローグではラビナルのラビナル・アチとその西のクブルコ・アチの2方言に分けている。アチ語はキチェ語に近く、キチェ語の方言とされることもあるが、キチェ族とアチ族は民族的・歴史的に独立している[2]

アチ族
Achi
居住地域
グアテマラの旗 グアテマラ105,992(2002年)[1]
言語
アチ語マヤ語族)、スペイン語

2002年の統計では105,992人の人口があり、これはグアテマラのマヤ人全体の2.4パーセントを占める[1]

アチ族には独自の織物があり、ラビナルの文様は幾何学模様の多さで知られる[3]。伝統的な舞踊劇であるラビナル・アチは2008年にUNESCO無形文化遺産に加えられた[4]

グアテマラ内戦の有名な虐殺であるプラン・デ・サンチェスの虐殺 (Plan de Sánchez massacreやリオ・ネグロの虐殺 (Río Negro massacresで殺されたのはアチ族である。アチ族は国際連合の組織した歴史解明委員会によって1999年に政府がジェノサイド政策の対象としたと結論づけられた4つの集団のひとつであった[5]ラビナルには虐殺の記憶をとどめるための博物館が2001年に設立された[6]

脚注 編集