アップルズジェイド (英:Apple's Jade) は、フランスイギリスの競走馬である。

アップルズジェイド
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2012年4月24日[1]
Saddler Maker
Apple's For Ever
生国 フランスの旗 フランス
生産者 Ronny Coveliers[1]
馬主 Damien Coveliers
→Gigginstown House Stud[1]
競走成績
生涯成績 21戦14勝
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戦績 編集

2015/16シーズン 編集

2015年5月にフランスのヴィシー競馬場のハードル戦でデビュー。4頭立てのレースで22倍とブービー人気ではあったものの低評価を覆し勝利を決める。その後は休養に入るとその年の10月にアイルランドの名伯楽として数多くの名ジャンパーを育て上げたウィリー・マリンズ厩舎へと移籍、またこの時に馬主も同じくアイルランドで多くの強豪障害馬を所有しているジギンスタウン・ホース・スタッドにトレードされる。

主戦場をアイルランドへと移したアップルズジェイドは移籍から僅か5日後にレパーズタウン競馬場で行われたナイトフランクジュベナイルハードルに出走。ゴール直前で前を行くジェーズガールを差し切り連勝。重賞初制覇を移籍初戦で成し遂げた。

2016年の始動戦はチェルトナム競馬場で行われるトライアンフハードル。G1初挑戦となったこの一戦はイヴァノヴィチゴルバドフの2着に敗れ、初の黒星を喫してしまう。しかし4月にエイントリー競馬場で行われたアニバーサリー4歳ノービスハードルでオッズ4倍に推されると前走で土をつけられたイヴァノヴィチゴルバドフを相手に快勝、G1初制覇を飾ると続くチャンピオンフォーイヤーオールドハードルも制し、G1連勝の勢いのまま15/16シーズンを締めくくった。

2016/17シーズン 編集

その年の10月にゴードン・エリオット厩舎への転厩が発表され、再度アップルズジェイドは転厩することになった。転厩初戦、2戦目と共に2着と敗れたがハットンスグレイスハードルを楽勝[2]。再度のG1制覇を成し遂げると休養に入り、年明け初戦となった2月のリステッド戦でかつて自身を管理していたマリンズ師の管理馬リミニの2着に敗れる。次走にはチェルトナムフェスティバル開催のディックニコルソンマレスハードルに出走。人気こそリミニに譲ったものの、最後の攻防でリミニとブルーンブルーンマグとの激しい競り合いを最後の最後で制した。なお1番人気に推されたリミニは3着であった。その後もG1マレスチャンピオンハードルも圧倒的人気に応え制覇し、充実の16/17シーズンを締めくくった。

2017/18シーズン 編集

2017/18シーズンの始動戦を勝利し、続くハットンスグレイスハードルをも制し連覇達成。クリスマスハードルではゴール寸前のところでスーパーサンデーを差し切り優勝した。2018年に入り昨年勝利を収めているディックニコルソンマレスハードル、マレスチャンピオンハードルと人気に推されるものの共に3着に敗れてしまった。

2018/19シーズン 編集

2018/19シーズンは17年にも勝利しているリスマレンハードルから始動し完勝、このレース連覇を達成すると続くハットンスグレイスハードルを3連覇、クリスマスハードルを連覇と連勝。2019年初戦となったアイリッシュチャンピオンハードルで後続を寄せ付けない圧勝を見せた[3]。当初は17、18年と出走しているディックニコルソンマレスハードルへの出走を予定していたが、陣営はチャンピオンハードルへの出走を決めた[4]

本番のチャンピオンハードルでは上がり馬のローリーナと前年の覇者ブヴールデアーとの3強対決が期待され、オッズもこの3頭が抜けた支持に推される。しかしアップルズジェイドは中盤から手応えが無くなり過去最低の6着に終わった。なおレース自体は伏兵に甘んじていたエスポワールダレンが快勝、人気に推されていたブヴールデアーは落馬で競走中止、ローリーナも大敗、2着3着と人気薄が入り3強が揃って全滅したため大荒れのレースとなった。アップルズジェイドはレース後に受けた検査の結果、気道感染を患っていたことが判明した。

エピソード 編集

2019年のチャンピオンハードルの際、アップルズジェイドの単勝に10万ポンドの大口投票が発生。またローリーナにも10万ポンド、ブヴールデアーには8万5000ポンドの大口投票が発生した。なお結果は3頭とも大敗(ブヴールデアーは落馬)したため、的中しなかった。

競走成績 編集

血統表 編集

アップルズジェイド血統 (血統表の出典)[§ 1]

Saddler Maker
1998 鹿毛 アイルランド
父の父
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
父の母
Animatrice
1985 鹿毛
Alleged Hoist the Flag
Princess Pout
Alexandrie Val de l'Orne
Apachee

Apple's for Ever
2000 鹿毛 フランス
Nikos
1981 鹿毛
Nonoalco Nearctic
Seximee
No No Nanette Sovereign Path
Nuclea
母の母
Apple's Girl
1989 鹿毛
Le Pontet Succes
Arielle
Silver Girl Son of Silver
Out Best
5代内の近親交配 Nearctic 4×4 [§ 2]
出典
  1. ^ [5]
  2. ^ [5]


脚注 編集

  1. ^ a b c Apple's Jade”. racingpost.com. 2019年4月4日閲覧。
  2. ^ アップルズジェイド、叩き3戦目の障害G1で今季初白星”. JRA-VAN ver.World. 2019年3月12日閲覧。
  3. ^ “Irish Champion Hurdle: Apple's Jade romps to victory” (英語). (2019年2月2日). https://www.bbc.co.uk/sport/horse-racing/47101760 2019年3月12日閲覧。 
  4. ^ “Apple's Jade set for Champion Hurdle after Leopardstown success” (英語). (2019年2月3日). https://www.bbc.com/sport/horse-racing/47108599 2019年3月12日閲覧。 
  5. ^ a b Apple's Jade (FR)”. equineline.com. 2019年4月4日閲覧。

外部リンク 編集