アルビオン・スモール

アルビオン・ウッドベリ・スモール(Albion Woodbury Small、1854年5月11日 - 1926年3月24日)は、1892年に、アメリカ合衆国における最初の独立した社会学の部局を、イリノイ州シカゴシカゴ大学に創設した社会学者[1]。彼は、社会学が有効な学術の分野として確立されてく上で、影響力を発揮した。社会学におけるシカゴ学派の第1世代を代表する人物のひとり[2]

アルビオン・ウッドベリ・スモール
Albion Woodbury Small.png
コルビー大学 第10代学長
任期
1889年 – 1892年
前任者ジョージ・ダナ・ボードマン・ペッパー英語版
後任者ベニア・ロングリー・ホイットマン英語版
個人情報
生誕 (1854-05-11) 1854年5月11日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
メイン州バックフィールド
死没1926年3月24日(1926-03-24)(71歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 イリノイ州シカゴ
出身校ジョンズ・ホプキンズ大学(Ph.D., 1889年
専業シカゴ大学社会学部の創設者

スモールは、メイン州バックフィールド英語版に牧師の子として生まれ、同州のバンゴーポートランドで育った[3]1876年コルビー大学を卒業した後、バプテスト教会の牧師を志し、同年から1879年にかけて、アンドーヴァー・ニュートン神学校英語版に学び、卒業はしたものの聖職者にはならなかった[3]。次いで、1879年から1881年にかけて、ドイツベルリン大学ライプツィヒ大学で、歴史学社会経済学政治学を学んだ[4]。また、1881年にはドイツでヴァレリア・フォン・マッソウ (Valeria von Massow) と結婚した[3]

帰国した1881年には、母校であるコルビー大学の教員となり、歴史学と政治経済学を教えた[3]1888年から1889年にかけては、コルビー大学で教鞭をとりながら、メリーランド州ボルチモアジョンズ・ホプキンズ大学で歴史学を学び、1889年に博士論文『The Beginnings of American Nationality(アメリカ国民の起源)』を提出して、Ph.D. を取得した[3][5]。また、1889年から1892年までの間、コルビー大学の第10代学長を務めた。

1892年、彼はシカゴ大学に最初の社会学部を創設した[3]。彼はその学部長の座に、三十年以上留まった[3][6]1894年、彼はジョージ・エドガー・ヴィンセントとの共著で、世界初の社会学の教科書となった『社会研究への入門 (An introduction to the study of society)』を出版した[3]1895年には、『アメリカ社会学雑誌 (American Journal of Sociology)』を創刊した[1][6]1905年から1925年にかけて、彼はシカゴ大学大学院の人文学系大学院の代表者 (Dean of the Graduate School of Arts and Literature) となった[3]。この間、1912年から1913年にかけては、アメリカ社会学会英語版の第4代会長を務めた[3]

アルビオン・ウッドベリ・スモールは、フラタニティ組織デルタ・カッパ・イプシロン英語版のサイ・チャプター (Xi chapter) の一員であった。

おもな著書編集

  • An Introduction to the Study of Society (1894)
  • General Sociology (1905)
  • Adam Smith and Modern Sociology (1907)
  • The Cameralists (1909)
  • The Meaning of the Social Sciences (1910)
  • Between Eras: From Capitalism to Democracy (1913)

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ a b ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『スモール』 - コトバンク
  2. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『シカゴ学派』 - コトバンク
  3. ^ a b c d e f g h i j Albion Woodbury Small May 11, 1854 — Mar 24, 1926”. American Sociological Association. 2018年5月28日閲覧。
  4. ^ Barnes, Harry Elmer (1926). “The Place of Albion Woodbury Small in Modern Sociology quick view”. American Journal of Sociology 32 (1): 15-44. https://www.jstor.org/stable/2765244 2018年5月28日閲覧。. 
  5. ^ Small, Albion Woodbury (1890). The beginnings of American nationality; the constitutional relations between the Continental congress and the colonies and states from 1774 to 1789. Baltimore: Publication Agency of the Johns Hopkins University. https://archive.org/details/beginningsofamer00smal 2018年5月28日閲覧。 
  6. ^ a b 加藤秀俊『社会学』中央公論新社中公新書〉、9頁。

関連文献編集

  • Morrione, Thomas J. (1967). The early life and works of Albion Woodbury Small. University of New Hampshire. OCLC 6381217