アル・アラム宮殿(アル・アラムきゅうでん、アラビア語: قصر العلم‎、英語: Qaṣr al-ʿAlam、「国旗の宮殿の意味」)は、オマーンの首都マスカットに所在地を置く宮殿。単にアラム宮殿とも[1]

アル・アラム宮殿
قصر العلم
アル・アラム宮殿の位置(オマーン内)
アル・アラム宮殿
情報
用途 宮殿オマーン国王の儀式
状態 完成
着工 1800年代
開館開所 1800年代
改築 1975年
所在地 オマーンの旗 オマーン
マスカット特別行政区マスカット
座標 北緯23度36分58秒 東経58度35分41秒 / 北緯23.616度 東経58.5947度 / 23.616; 58.5947座標: 北緯23度36分58秒 東経58度35分41秒 / 北緯23.616度 東経58.5947度 / 23.616; 58.5947
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歴史 編集

オマーン国王の6つの宮殿の1つであるアル・アラム宮殿は200年以上の歴史があり、現国王ハイサム・ビン・ターリク・アール=サイードの7番目の直系の曽祖父であるスルターン・ビン・アフマドの指揮のもとに建設された。金と青のファサードを持つ現宮殿は、1975年に王宮として再建された[2][3]。宮殿内は立ち入り禁止のままであるが、一般の人々は門の近くで立ち止まって写真を撮ることができる。アル・アラム宮殿は、16世紀にポルトガル人によって建てられたミラニ要塞とジャラリ要塞に囲まれている。

宮殿は公式行事に使用され、著名な訪問者を受け入れる。2012年1月、オマーン国王はオマーン国賓訪問中のオランダベアトリクス女王をアル・アラム宮殿で出迎えた[4]

宮殿内 編集

作家のピーター・J・オックスは、「アル・アラム宮殿の正門を訪れると、これまで訪れる他の首都とは異なっており、宮殿自体はエレガントだが、他の首都の壮大な建造物とは異なり、控えめなデザインである。」と書いている[5]。エレガントなデザインで、高度に磨かれた大理石の表面が多数使用されている。近くの政府の建物は白で、銃眼のある屋根と伝統的なオマーン様式の木製バルコニーが特徴である。主に儀式用の宮殿であるが、宮殿には専用のプール、スパ、壁に囲まれた庭園を備えたゲスト用の別荘が置かれている[6]

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ 小林大使によるハイサム新国王への弔問(1月12日) | 在オマーン日本国大使館
  2. ^ Al Alam Palace”. 2024年3月8日閲覧。
  3. ^ Qasr Al Alam Royal Palace in Muscat - Oman Shapoorji Co. Project”. www.shapoorjipallonji.com. 2024年3月7日閲覧。
  4. ^ Times Of Oman”. web.archive.org (2016年3月3日). 2024年3月7日閲覧。
  5. ^ II, Peter J. Ochs (1999-11-01) (英語). Maverick Guide to Oman. Pelican Publishing. ISBN 978-1-56554-687-5. https://books.google.co.jp/books?id=WTP47KlX4hUC&pg=PA212&redir_esc=y 
  6. ^ McKenna, Lindsay; Lovelace, Merline (2015) (英語). Course of Action: Crossfire. Harlequin. ISBN 978-0-373-27923-4. https://books.google.co.jp/books?id=V8MgCgAAQBAJ&pg=PA225&redir_esc=y