インターナショナル・アソシエーション (野球)

インターナショナル・アソシエーション(英:International Association for Professional Base Ball Players)は、19世紀の1877年から1880年と、1888年から2年間運営されていたと考えられている、アメリカ合衆国カナダにまたがるプロ野球リーグ。一部の野球史研究家は、北米の野球史で最も古いマイナーリーグと位置づけている。

歴史・運営 編集

リーグは1877年に創設され、初代の理事長には後にアメリカ野球殿堂入りしたキャンディ・カミングスが就任した。 当時制定されていたリーグの運用規則は概ね以下のようなものだった。

  1. 球団はリーグへの参加費用として10ドルを支払う。
  2. チャンピオンシップへの参加する場合は、上記に15ドルを追加して支払う。
  3. ビジターチームの遠征費として、75ドルを保証する。
  4. ゲームの入場料を25セントに設定する。

当初アメリカ合衆国とカナダのプロ野球チームが8球団参加してスタートし、その実力は1年先に発足していたナショナルリーグにも匹敵するものだったと言われている。しかし2年目の1878年に参加してリーグ戦で優勝したバッファロー・バイソンズや、シラキュース・スターズといったチームが、このリーグでの好成績を糧にナショナルリーグに移ってしまったことで、リーグの権威は下がってしまうことになる。同じ年に主要な球団だったロンドン・テカムセスもリーグから脱退し、リーグは翌1879年から「ナショナル・アソシエーション」(ナショナルリーグの前身にあたる全米プロ野球選手協会とは無関係)とリーグ名を変えて、1880年まで運営された。

1880年以降でインターナショナル・アソシエーションというリーグが存在していたと考えられているのは1888年1889年の2年間で、これは上記のロンドン・テカムセスに所属し外野手として活躍したパッツィー・ドノバンの選手成績などに基づいている。

諸記録 編集

1877年の参加チームと戦績 編集

著名な選手など 編集

出典・外部リンク 編集