ウィリングドン侯爵

ウィリングドン伯爵から転送)

ウィリングドン侯爵(Marquess of Willingdon)は、かつて存在した連合王国貴族侯爵位。インド総督を務めた初代ウィリングドン伯爵フリーマン・フリーマン=トーマス1936年に叙されたのに始まるが、2代侯イニゴ・フリーマン=トーマス英語版1979年に嗣子なく死去したのをもって廃絶した。

ウィリングドン侯爵
Coronet of a British Marquess.svg
Arms of Freeman-Thomas, Marquess of Willingdon.svg

紋章記述

Arms:Quarterly, 1st and 4th, Argent three Lions rampant Gules a Chief Azure (Thomas); 2nd and 3rd, Ermine two Pallets in pale azure over all three Fusils conjoined in fess Or (Freeman) Crests:1st: A Demi Lion rampant Gules charged on the shoulder with an Ermine Spot Argent (Freeman); 2nd: Issuant out of an Antique Crown Azure a Boar's Head proper (Thomas) Supporters:On either side a Freeman armed cap à pie in English armour of the 17th century proper
創設時期1936年5月26日
創設者エドワード8世
貴族連合王国貴族
初代初代侯フリーマン・フリーマン=トーマス
現所有者2代侯イニゴ・フリーマン=トマス英語版
付随称号ウィリングドン伯爵
ウィリングドン子爵
ラテンドーン子爵
ウィリングドン男爵
現況存続
断絶時期1979年3月19日
モットーHonesty Is The Best Policy

歴史編集

フリーマン・フリーマン=トーマス(1866–1941)は、自由党庶民院議員を経て1910年7月20日連合王国貴族爵位サセックス州におけるラットンのウィリングドン男爵(Baron Willingdon, of Ratton in the County of Sussex)に叙されて貴族院議員に転じた。その後、英領インドでボンベイ総督英語版(在職1913年-1918年)やマドラス総督英語版(在職1919年-1924年)を務め、1924年6月23日には連合王国貴族サセックス州におけるラットンのウィリングドン子爵(Viscount Willingdon, of Ratton in the County of Sussex)に叙された。1926年から1931年にかけてカナダ総督を務め、1931年2月20日には連合王国貴族ウィリングドン伯爵(Earl of Willingdon)サセックス州におけるウィリングドンのラテンドーン子爵(Viscount Ratendone, of Willingdon in the County of Sussex)に叙せられた[1][2]。さらに1931年から1936年にかけてインド総督に就任し、力による支配を徹底。ロンドンでの第二次円卓会議決裂後にはじまった第二次不服従運動を徹底的に弾圧し、ピーク時には3万4000人を投獄した[3]。その功績により、総督退任直後の1936年5月26日ウィリングドン侯爵(Marquess of Willingdon)に叙せられた[1][2]

初代侯には息子が二人あったが、長男ジェラルド・フリーマン=トーマス(1893-1914)第一次世界大戦で戦死していたため、初代侯の死後、次男イニゴ・フリーマン=トーマス英語版(1899–1979)が爵位を継承した。しかしイニゴには子供ができなかったため、彼の死去と共に爵位は廃絶した[1][4]

ウィリングドン侯爵 (1936年)編集

出典編集

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  1. ^ a b c Heraldic Media Limited. “Willingdon, Marquess of (UK, 1936 - 1979)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2019年9月17日閲覧。
  2. ^ a b Lundy, Darryl. “Freeman Freeman-Thomas, 1st Marquess of Willingdon” (英語). thepeerage.com. 2019年9月21日閲覧。
  3. ^ 浜渦哲雄 1999, p. 182.
  4. ^ Lundy, Darryl. “Inigo Brassey Freeman-Thomas, 2nd Marquess of Willingdon” (英語). thepeerage.com. 2019年9月21日閲覧。

参考文献編集

  • 浜渦哲雄 『大英帝国インド総督列伝 イギリスはいかにインドを統治したか』中央公論新社、1999年(平成11年)。ISBN 978-4120029370