ウッダル数(ウッダルすう、: Woodall number)とは、n × 2n − 1n は自然数)の形の自然数のことである。これを Wn で表すことが多い。1917年、アラン・カニンガムハーバート・ウッダル英語版は、ジェームズ・カレン英語版により先行して研究されていた類似した数式で定義されるカレン数を参考に、初めてウッダル数について研究した[1]。 ウッダル数の列は

1, 7, 23, 63, 159, 383, 895, … オンライン整数列大辞典の数列 A003261.

である。

基本的な性質 編集

整除性 編集

ウッダル数はカレン数と同様にいくつかの整除性をもつ。例えば、pが素数であるとき、以下が成り立つ。

  • ヤコビ記号  +1 の場合、  である。
  • ヤコビ記号  −1 の場合、  である。

ウッダル素数 編集

ウッダル素数(ウッダルそすう、: Woodall prime)とは、素数であるウッダル数のことである。具体的には

7, 23, 383, 32212254719,… オンライン整数列大辞典の数列 A050918

である。またこのときの指数部にあたる p の値は

p =2, 3, 6, 30, 75, 81, 115, 123, 249, 362, 384, … オンライン整数列大辞典の数列 A002234

におけるWpがそうである。

2018年1月現在知られている最大のウッダル素数は、2008年1月分散コンピューティングによるプロジェクトのPrimeGridで発見された1,129,757桁整数の3752948×23752948 − 1 である[2]

脚注 編集

  1. ^ Cunningham, A. J. C; Woodall, H. J.英語版 (1917), “Factorisation of   and  ”, Messenger of Mathematics英語版 47: 1–38 
  2. ^ “The Prime Database: 938237*2^3752950-1”, Chris Caldwell's The Largest Known Primes Database, http://primes.utm.edu/primes/page.php?id=83407 2018年1月22日閲覧。 

関連項目 編集