ユーダイモニア

エウダイモニアから転送)
166カ国を対象とした、ユーダイモニアなウェルビーイング調査(ギャップ社による)

ユーダイモニア(Eudaimonia, ギリシャ語: εὐδαιμονία [eu̯dai̯moníaː]), eudaemonia , eudemonia [jdɪˈmniə] )とは、ギリシャ語に由来する言葉であり、一般的には幸福福祉と訳されるが、より本質的に「人間の繁栄・繁華」[1]「祝福を受けた人々」[2]といった訳も提案されている。

これは語源的には、eu(「良い」)+daimōn(「精神」)という言葉に由来する。これらはArete(アレテー)とともに、アリストテレス倫理および政治哲学の中心的概念であり、アレテーについては一般的に「 」「卓越性」「実用的・倫理的知恵」と訳されている[3] 。アリストテレスの著書ではユーダイモニアは最上の人間の善を指す言葉として使われており、実用的哲学の目的は、いかにしてユーダイモニアを実現するか、それはどのようにすれば達成することができるかであった。

人格の美徳(ēthikēaretē)と幸福(eudaimonia)との関連についての議論は、古代倫理の中心的な関心事の一つであり、様々な異なる意見が存在する。そのため多くのユーダイモニアが存在する。最も影響力のある2つのグループは、アリストテレスストア派のものであった。アリストテレスは(アレテー)とその実践を、ユーダイモニアの最も重要な構成要素であると見なしたが、しかしまた健康、富、美しさなどの外面的なものの重要性も認めていた。

現代心理学編集

心理学における現代のユーダイモニアは、自己実現達成における初期の研究として、 エリク・H・エリクソンゴードン・オールポートアブラハム・マズローなどによって行われた[4]

中心理論は、Dienerの主観的幸福3部モデル、Ryffの心理的幸福6因子モデル、Keyesの繁栄に関する研究、、Seligmanのポジティブ心理学、オーセンティック幸福、PERMAなどが挙げられる。関連する概念は幸福ウェルビーイングクオリティオブライフである[5]

脚注編集

  1. ^ Daniel N. Robinson. (1999). Aristotle's Psychology. Published by Daniel N. Robinson. 0-9672066-0-X 978-0967206608
  2. ^ Simon Critchley, "Tragedy, the Greeks, and Us," 2019, p 140
  3. ^ Rosalind Hursthouse (July 18, 2007). “Virtue Ethics”. Stanford Encyclopedia of Philosophy. http://plato.stanford.edu/entries/ethics-virtue/ 2010年6月5日閲覧. "But although modern virtue ethics does not have to take the form known as "neo-Aristotelian", almost any modern version still shows that its roots are in ancient Greek philosophy by the employment of three concepts derived from it. These are areté (excellence or virtue) phronesis (practical or moral wisdom) and eudaimonia (usually translated as happiness or flourishing.) As modern virtue ethics has grown and more people have become familiar with its literature, the understanding of these terms has increased, but it is still the case that readers familiar only with modern philosophy tend to misinterpret them.". 
  4. ^ Ryff, C. D. (1989). “Happiness is everything, or is it? Explorations on the meaning of psychological well-being”. Journal of Personality and Social Psychology 57 (6): 1069–1081. doi:10.1037/0022-3514.57.6.1069. 
  5. ^ Graham, Michael C. (2014). Facts of Life: ten issues of contentment. Outskirts Press. pp. 6–10. ISBN 978-1-4787-2259-5 

関連項目編集