エヴォラ (チーズ)

ポルトガルのチーズ

エヴォラポルトガル語: Queijo de Évora[注 1][1])はポルトガルで生産される、羊乳を原料としたチーズ。名称は産地のひとつエヴォラに由来する[2]

エヴォラ
Queijo de Évora[注 1]
分類 セミハード、ハード[1]
原料 羊乳[2][注 2]
原産国 ポルトガル
原産地 エヴォラ県エヴォラほか、指定されたエリア[1]
生産場所 酪農場
生産期間 春から夏
形状 円筒状
大きさ 直径6 - 14cm
高さ2 - 4cm
重量 60 - 200g
脂肪分 45%以上
表皮 自然なカビ。色はアイボリーから熟成に従って灰色へ変化する。
熟成 30日以上
呼称統制 PDO (1996[1])
テンプレートを表示

1996年に、EU原産地名称保護制度におけるPDO認定を受けている[1]。スローフード協会により、「味の箱舟英語版」に選定されている[3]

原料には羊乳の生の全乳を、凝固剤にはチョウセンアザミおしべをそれぞれ使う[2][3]。表皮はアイボリー色(熟成が進むと灰色)のカビが見られ、中身は淡黄色で引き締まっている[2]アレンテージョ産の白ワインと相性がよいとされる[2]

保存にあたっては、オリーブ・オイルに漬け込むことが多い[2]

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ a b Queijoは日本語ではケイジョと表記される、チーズをさすポルトガル語。本記事における日本語表記では『チーズ図鑑』(#参考文献を参照)に倣い、ケイジョを省略している。
  2. ^ 以下「基本情報」欄は、特記の無い限り『チーズ図鑑』[2]による。

出典

編集
  1. ^ a b c d e DOOR”. 欧州連合. 2021年2月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 本間, 増井 & 山田 2009, p. 183.
  3. ^ a b Ark of Taste” (英語). スローフード協会. 2021年2月23日閲覧。

参考文献

編集
  • 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』 182巻(7版)、株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年、183頁。ISBN 4-16-660182-2 

外部リンク

編集