オグ人(エグン人)とは、ナイジェリア南西部のラゴスオグン州に主に位置する民族である。オグ人は、ラゴス州における先住民の約15%を占めている他、TheviやXwela、SetoやToliなど、さまざまな方言を持っていることが特徴的である。 [1]

オグ人
エグン
総人口
811,000
居住地域
ナイジェリア, ベニン共和国.
ナイジェリアの旗 ナイジェリア393,000
ベナンの旗 ベナン418,000
言語
グン語
宗教
キリスト教, イスラム教, ブードゥー教
関連する民族
フラ・フェラ諸語, ヨルバ語, フォン語, エウェ語 , アジャ語

起源 編集

オグ人は、現在ベナン共和国として知られている、初期ダホメ王国の移民だった。口述歴史によると、オグ族はウィダー、アラダ、ウェメ[注釈 1]から移住した人々の子孫であるとされている。歴史学者のメサワクによると、オグ族は安全の確保を理由に早くも15世紀にはダホメ王国からバダグリに移住している。 [2]

地理と人間 編集

オグ人は、バダグリやオグン州のイエワイポキア地域に点在している他、ベナン共和国の一部地域にも確認される。オグ人の活動する地域は水に囲まれており、大多数は漁業やココナッツ加工、塩の生産、一部のオグ人は貿易や農業を生業としている。[3]大多数のオグ人が特定宗教の信者であるが、ザンベト(夜の男)信仰など、独自の伝統も強く信仰している。[4]

ヨルバ人との類似点も多くみられる。これは、17〜18世紀にダホメ王国がオヨ王国の支配下にあったことを理由に、両部族間の関係を強化したことが原因としてあげられる。

参考文献 編集

  • J. A. Fiberesima (1990). Okrika: In Search of an Ancestry. Evans Brothers. ISBN 978-978-167-450-1. https://books.google.com/books?id=tO8JAQAAIAAJ 
  • A. Babatunde Olaide-Mesewaku; Babatunde A. Olaide-Mesewaku (2001). Badagry district, 1863-1999. John West Publications Ltd.. ISBN 978-978-163-090-3. https://books.google.com/books?id=aJMuAQAAIAAJ 
  • Akinjide Osuntokun (1987). History of the Peoples of Lagos State. Lantern Books. ISBN 978-978-2281-48-7. https://books.google.com/books?id=LcdBAAAAYAAJ 

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ これらの国は、18世紀に起こったダホメアン戦争の結果として、現在ベナン共和国の一部となっている。

出典 編集