オットー・ランゲ(Otto Lange、1879年10月29日 - 1944年12月19日)はドイツの画家、版画家、イラストレーターである。表現主義のスタイルの画家でザクセンの工芸学校などで教えた。

オットー・ランゲ
Otto Lange
ランゲ作の木版画『青い鳥』(1918)
誕生日 1879年10月29日
出生地 ドレスデン
死没年 1944年12月19日
死没地 ドレスデン
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略歴 編集

ドレスデンで生まれた。装飾画家の徒弟として働いた後、ドレスデンの工芸学校で学び、ドレスデンの美術アカデミーに入学し、オットー・グスマン(Otto Gussmann: 1869-1926)に学んだ。1915年から1919年の間、ブロンベルク(現在のブィドゴシュチュ)の工芸学校で教えた後、1919年にドレスデンに移り、オットー・ディクス(1891-1969)やコンラート・フェリックスミューラー(Conrad Felixmüller: 1897-1977)らのドレスデン分離派( Dresdner Sezession) に加わった。1925年からザクセン州プラウエンの繊維産業のための工芸学校(Staatliche Kunstschule für Textilindustrie Plauen)の教授を務めた。ザクセン、エレフェルト(Ellefeld)の教会の壁画も描いた。

ナチスが権力を握った1933年に教職から解雇された後はドレスデンで画家として働いた。1937年にランゲの作品は「退廃芸術」に指定され、公共の美術館から作品は没収され、その後破棄された。2点の作品が1938年のベルリンでの退廃芸術展で展示された。

1944年にドレスデンで没した。

多くの多色木版画も制作したが、色彩のニュアンスにこだわった作品は、版への着色を筆で行い、手で加圧して印刷する技法を用いた。

作品 編集

参考文献 編集

  • Richard Stiller: Otto Lange. In: Illustrirte Zeitung (Leipzig) 153 (1919), Nr. 3988, S. 706f.
  • Staatliche Kunstsammlungen Dresden (Hrsg.): Kunst im Aufbruch – Dresden 1918–1933. Dresden 1980.
  • Städtisches Kunstmuseum Spendhaus Reutlingen (Hrsg.): Mit Leidenschaft ins Holz gerissen. Der Dresdner Expressionist Otto Lange (1879–1944). Reutlingen 2011, ISBN 978-3-939775-26-3.
  • Claudia Schönjahn: Monumentale Graphik! Otto Lange (1879–1944); Leben und Werk; Werkverzeichnis seiner Druckgraphik Petersberg 2014, ISBN 978-3-86568-982-5