カレフ・リータル
カレフ・ハネス・リータル（Kalev Hannes Leetaru）は、アメリカのインターネット企業家、学者、ワシントンD.C.のジョージワシントン大学工学・応用科学部サイバー＆ホームランドセキュリティセンターのシニアフェロー[1][2]。
ジョージタウン大学エドマンド・A・ウォルシュ外交大学院の外交研究所で国際価値、通信技術、グローバルインターネットを研究するヤフーの滞在研究者を経て[3]、ジョージ・ワシントン大学へ移籍した。
経歴 編集
ハネスとマリリン・リータルの間に生まれたカレフ・リータル[4]は、1995年、まだ中学生の時にウェブ会社を共同設立した。彼の最初の製品は、ウェブオーサリングスイートだった（当時はまだWebサイトがHTMLに直接構築され、コンテンツ管理システム、Javascript、CSSが広く使われていなかった時代であった）。
2000年、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の学部生となったリータルは、同校の国立スーパーコンピュータ応用研究所に入所した[3][5][6]。リータルの大学での学位論文は、イリノイ大学の詳細な歴史であり、イリノイ大学歴史プロジェクトの基礎となった[7]。
同大学学部を卒業後、同大学国立スーパーコンピュータ応用研究所に勤務し、同大学人文・芸術・社会科学計算機研究所、同大学大学院図書館情報学研究科を歴任した。2013年、ジョージタウン大学エドマンド・A・ウォルシュ外交大学院の外交研究所にヤフーの滞在研究者として着任[3][5]、2014年には同大学の非常勤助教に就任した[5]。
リータルの研究は、ウィキペディア、ツイッター、地政学的事象の分析など、ビッグデータとネットワークの活用と予測への有用性に焦点を当てたものである[8]。
フィリップ・シュロッドと共同でGlobal Database of Events, Language, and Tone (GDELT)を開発したことで最も良く知られている。現在、同データベースとその基礎となるコードのメンテナンスを行っている[9][10][11]。
マスコミへの寄稿・報道 編集
リータルはフォーリン・ポリシー誌に寄稿しており、世界の現在の政治的な出来事について議論し、しばしばGDELTのデータを用いて分析を行っている[12]。
シリコングラフィックス・インターナショナルがスポンサーとなった、リータルのウィキペディアの記事間の関係性の分析は、ニューヨーク・タイムズで取り上げられた[13]。
また、ウォール・ストリート・ジャーナルでは、Twitterの利用に関する記事で引用されている[14]。 ワシントン・ポストでは、GDELTに関連して引用され[15]、外交問題の専門家として引用されている[16]。
脚注 編集
- ^ Leetaru. “In The Cloud Era Why Do Government Websites Still Go Dark During Shutdowns?” (英語). Forbes. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “Kalev Leetaru” (英語). Forbes. 2023年1月20日閲覧。
- ^ a b c Leetaru. “About”. 2023年1月20日閲覧。
- ^ Kalev Leetaru (2012). Data Mining Methods for the Content Analyst: An Introduction to the Computational Analysis of Content. Routledge. p. 5. ISBN 978-0-415-89513-2
- ^ a b c Leetaru. “Vita”. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “Changing the World Through Creative Entrepreneurship: A Profile of University of Illinois Student-Entrepreneur Kalev Leetaru”. Kauffman Thoughtbook 2005 (pages 87-92). 2023年1月20日閲覧。
- ^ “UIHistories Project”. 2023年1月20日閲覧。
- ^ Leetaru. “Research”. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “About GDELT”. The Global Database of Events, Language, and Tone. 2023年1月20日閲覧。
- ^ Keating (2013年4月10日). “What can we learn from the last 200 million things that happened in the world?”. フォーリン・ポリシー. 2014年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月20日閲覧。
- ^ Heaven (2013年5月13日). “World's largest events database could predict conflict”. New Scientist. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “Kalev Leetaru”. Foreign Policy. 2023年1月20日閲覧。
- ^ Hardy (2012年6月14日). “How Big Data Sees Wikipedia”. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “The Race to Locate Twitter Users”. The Wall Street Journal (2014年4月8日). 2014年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月20日閲覧。
- ^ Taylor (2014年3月24日). “What big data can tell us about the relationships between world leaders”. The Washington Post. 2023年1月20日閲覧。
- ^ “Report: White House Deleted 'Coalition of the Willing' Lists”. The Washington Post (2008年12月8日). 2023年1月20日閲覧。