カヴィテ港海戦
カヴィテ港海戦(カヴィテこうかいせん)とは、八十年戦争中の1647年6月10日に発生した、スペインとオランダとの間で戦われた海戦。フィリピン・マニラ湾のスペイン拠点港であるカヴィテ(キャビテ / カビテ)港において発生し、オランダが敗れた。
キャビテ港海戦 | |||||||
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八十年戦争中 | |||||||
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衝突した勢力 | |||||||
ネーデルラント連邦共和国 | スペイン | ||||||
戦力 | |||||||
艦艇12隻 | 小型船数隻 | ||||||
被害者数 | |||||||
2隻(旗艦を含む) | 不明 |
6月10日、12隻からなるオランダ艦隊が、マニラ・ガレオンの拠点であるカヴィテ港を包囲した。スペイン人、フィリピン人は火砲をもって港を防衛し、オランダ艦隊の旗艦を撃沈した。オランダ艦隊は撤退し、港は守りきられたが、スペインが巨費を投じて建設した石造砦「バーガ砦」が破壊された。この後ミュンスター条約で戦争が終結するまで、オランダはマニラ湾を荒らし回ることになる。
この港はマニラ湾におけるスペインの重要拠点の一つで、フィリピンとメキシコとを結ぶ貿易の拠点であった。カヴィテ港は今日のカヴィテ市(カヴィテ州の州都)の一部となっている。