カー・ニコバル級高速戦闘艇

カー・ニコバル級Car Nicobar class)は、インド海軍高速戦闘艇である。ガーデンリーチ造船所で建造されている。 本級は、海上における哨戒及び救助活動を行うのに費用対効果上優れたプラットホームになると見られている。 本級は、インド海軍では初のウォータージェット推進の艦艇である。1番艇カー・ニコバルと2番艇チェトラトは、インド東部方面隷下のチェンナイに拠点を置いている。

カー・ニコバル級高速戦闘艇
基本情報
種別 高速戦闘艇
建造所 ガーデン・リーチ造船所
運用者  インド海軍
モルディブ沿岸警備隊
建造数 14隻
要目
排水量 600トン
長さ 48.9 m
深さ 4 m
推進器 MTU 16V 4000 M90 ディーゼル3基
ハミルトンHM811ウォータージェット推進3基
11,238 hp
速力 35ノット
航続距離 12-14ノットで2,000海里
兵装 CRN-91機関砲1基
イグラ携帯式対空ミサイル
12.7mm 機関銃2基
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1番艇カー・ニコバルはカー・ニコバル島にちなんで命名された。同型艦もインドの島名にちなんで命名されている。

設計上の特徴

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船体

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船体は空調設備が完備され、モジュール化された宿泊設備を備え居住性が改善された。

機関

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3基のMTU 16V 4000 M90ディーゼルエンジンと3基のハミルトンHM811ウォーター・ジェットユニットを結合し、8,160kW(1万1238馬力)の出力を発生させることが可能である。

兵装

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艦首にCRN-91砲塔を装備している。CRN-91は、(2A42 30mm砲塔メダクの海軍派生型)はバラト・エレクトロニクス社(BEL)により生産、火器管制装置によって制御されている。 他に、12.7mm重機関銃を2基装備している。

同型艦

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  インド海軍 退役/再就役後
バッチ 艦名 # 起工 進水 就役 退役 再就役先 # 艦名 就役 状態
1 カー・ニコバル(INS Car Nicobar) T69 2007年11月23日 2009年2月16日 現役
チェトラト(INS Chetlat) T70 2007年11月23日 2009年2月16日[1]
コーラ・ディヴ(INS Kora Divh)[2] T71 2008年7月16日 2009年9月10日
チェリヤム(INS Cheriyam) T72 2008年7月16日 2009年9月10日[3]
キャンカルソ(INS Cankarso) T73 2008年7月29日 [4] 2009年3月27日 2010年6月29日[5]
コンダル(INS Kondul) T74 2008年7月29日 2009年3月27日 2010年6月29日
カルペニ(INS Kalpeni) T75 2008年7月29日 2009年3月27日 2010年8月25日[6]
カブラ(INS Kabra) T76 2010年3月29日 2011年6月8日
コスワリ(INS Koswari) T77 2010年3月29日 2011年7月12日
カルワ(INS Karuva) T78 2010年3月29日 2011年8月25日
2
(FOWJFAC)
(INS Tarmugli) T91 2015年6月30日 2016年5月23日 2023年4月6日 モルディブ沿岸警備隊 フラヴィー
MCGS Huravee
2023年5月2日 現役
(INS Tillanchang) T92 2015年6月30日 2017年3月9日 現役
ティハユ(INS Tihayu) T93 2015年6月30日 2016年10月19日
タラサ(INS Tarasa) T94 2016年6月30日 2017年9月26日

脚注

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外部リンク

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動画

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画像

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