キョートルフィン

キョートルフィン(英語: Kyotorphin,L-tyrosyl-L-arginine)とは脳内において痛みを抑制する神経伝達ジペプチドである。1979年に日本の科学者が初めてウシの脳から単離した[1]京都で発見されたこと、モルヒネ(モルフィン)様鎮痛作用を持つことからキョートルフィンと名付けられた。

キョートルフィン
識別情報
CAS登録番号 70904-56-2 ×
PubChem 123804
ChemSpider 110353 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL273521 チェック
特性
化学式 C15H23N5O4
モル質量 337.37 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

鎮痛効果があるものの、オピオイド受容体に作用しない。その代わりに、オピオイド受容体に作用するメチオニン-エンケファリンの放出、分解阻害作用を示す。また神経伝達物質神経修飾物質英語版の性質を持つ。キョートルフィンはヒトの脳脊髄液中に存在し、持続性疼痛の患者の場合濃度が低い[2]

脚注編集

  1. ^ Takagi H, Shiomi H, Ueda H, Amano H (November 1979). “A novel analgesic dipeptide from bovine brain is a possible Met-enkephalin releaser”. Nature 282 (5737): 410–2. doi:10.1038/282410a0. PMID 228202. 
  2. ^ Nishimura K, Kaya K, Hazato T, Ueda H, Satoh M, Takagi H (November 1991). “[Kyotorphin like substance in human cerebrospinal fluid of patients with persistent pain]” (Japanese). Masui 40 (11): 1686–90. PMID 1766121.