キョーリン (ペット用品メーカー)
株式会社キョーリン(Kyorin CO.,LTD.)は、兵庫県姫路市白銀町に本社を置く観賞魚用飼料、飼育器具の国内卸及び輸出を行っている企業である。日本国内の観賞魚飼料販売ではトップシェアを誇る[1]。ブランド名は「Hikari」。カミハタ養魚グループに属している。製薬会社のキョーリン製薬ホールディングス株式会社とは関係が無い。
沿革
編集- 1877年:神畑籐左衛門が鯉の養殖を始める[2]。
- 1946年:神畑藤吉が姫路に鯉の卸店舗を開店[2]。
- 1961年:神畑重三が神畑養魚株式会社を設立。錦鯉の養殖を開始[2]。
- 1968年:飼料卸部門を分離し、株式会社キョーリン設立。漢字では「共鱗」と書き「魚と共に」の意味[2]。なおカタカナ表記になったのは「鱗」の文字が当用漢字になかったため[3]
- 1979年:飼料の製造部門として、キョーリンフード工業(株)を設立[2]。
- 1991年:香港に合弁会社「キョーリン・フィード・ホンコン」(現 キョーリン・グループ・チャイナ)設立[2]。
- 1994年:スペースシャトル・コロンビア号で使用されたメダカの宇宙食を開発[2]。
- 2001年:兵庫県宍粟市に山崎研究所完成[2]。
- 2006年:アメリカに完全子会社「Hikari sales USA」を設立[2]。
- 2015年:兵庫県姫路市白銀町に本社ビル移転[2]。
- 2019年:ワールド・ブランディング・アワーズにおいて「Hikari」ブランドがブランド・オブ・ザ・イヤーを受賞[4][5]。
グループ会社
編集- キョーリンフード工業株式会社 観賞魚飼料を製造
- 神畑養魚株式会社 観賞魚、観賞魚用品卸
- キョーリンチャイナグループ(香港、深圳、天津)
- Hikari sales USA (アメリカ)
拠点
編集札幌出張所、長岡出張所、東京支店、名古屋出張所、姫路支店、福岡出張所、関東物流センター(千葉)、関西物流センター(兵庫)、山崎研究所(兵庫)
世界への販売
編集錦鯉、熱帯魚、金魚などの飼料を世界50ヶ国に輸出している。海外では「Hikari」ブランドとして有名[6]。
その他の活動
編集カミハタ探検隊
編集1989年より神畑重三を隊長として、世界中の奥地で熱帯魚の生態や食性、分布を調査研究するカミハタ探検隊を編成。アマゾンやアフリカ、イリアンジャヤなどの秘境へ27回の探検を行う。主な成果にネオンドワーフレインボーの発見などが挙げられる[7]。現在休止中。
宇宙メダカ
編集宇宙開発事業団から依頼されて、世界で初めてとなるメダカ用宇宙食の製造を請け負った[8]。
脚注
編集- ^ 富士経済 2015年ペット関連市場マーケティング総覧
- ^ a b c d e f g h i j 神畑養魚グループ:グループ会社概要(2021年4月20日閲覧)
- ^ カミハタ養魚グループ - マイナビ2023(2021年4月20日閲覧)
- ^ 2019 年Hikari がブランド・オブ・ザ・イヤーを受賞しました - 2020年6月30日(2021年4月20日閲覧)
- ^ ANIMALIS WINNERS 2019-2020(2021年4月20日閲覧)
- ^ NHK総合 ビジネス新伝説『ルソンの壺』2008年10月26日放送 放送局 NHK総合(関西地区のみ)
- ^ 神畑重三著『カミハタ探検隊 熱帯魚の秘境を行く』上下巻、新日本教育図書、2000年
- ^ 読売新聞社編『向井千秋 メダカと飛んだ15日』読売新聞社、1994年