ギリシャ国鉄
ギリシャ国鉄またはギリシャ鉄道(ギリシア語: Οργανισμός Σιδηροδρόμων Ελλάδος,短縮形:Ο.Σ.Ε.)は、ギリシャの軌道等の鉄道インフラストラクチャーの保有・運営管理と、鉄道車両を保有する国営企業体。これらの施設を借りて旅客・貨物輸送を行っているのはΤραινΟΣΕ Α.Ε.(トレノセ)と呼ばれる別企業で、他のEU諸国と同じく鉄道事業者が上下分離され分社化された結果である。
種類 | 国有企業 |
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略称 | Ο.Σ.Ε. / OSE |
本社所在地 |
ギリシャ アテネ |
設立 | 1971年1月1日 |
事業内容 | 鉄道インフラと車両の保有・運営管理 |
外部リンク | http://www.ose.gr |
種類 | 国有企業 |
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略称 | TrainOSE |
本社所在地 |
ギリシャ アテネ |
設立 | 2008年にギリシャ国鉄より分離 |
事業内容 | 旅客・貨物サービス |
外部リンク | http://www.trainose.gr/ |
ギリシャ国鉄は、1920年に設立された旧ギリシャ国鉄(Σιδηρόδρομοι Ελληνικού Κράτους)を1971年に承継した企業体である。
事業分離(上下分離)
編集欧州共同体の指令に基づき鉄道事業の運営をインフラとサービスに上下分離を行い、従来のギリシャ国鉄をインフラ保有・運営管理の存続会社とし、新たに設立したトレノセ(TrainOSE)に旅客・貨物サービスを移管した。
旅客と貨物事業の分離は2005年12月から開始され、当初はギリシャ国鉄グループの関連会社として始まった。その後、EU指令を順守するため2006年にはギリシャ国鉄からの運営の独立を行った。2007年7月にはアテネで近郊鉄道を運営していたプロアスティアコス社を吸収合併した。2008年12月にはギリシャ国鉄が保有していたトレノセの株式はすべてギリシャ政府に売却され、ギリシャ国鉄から完全に独立することになった。[1]
はギリシャで唯一の鉄道サービスを行う企業であり、総延長1500km以上の鉄道ネットワークを用いて、1日300本以上の列車運行し、年間15,000,000人以上の旅客輸送と4,500,000トン以上の貨物輸送サービスを行っている。[2]
2013年7月、トレノセ(TrainOSE)は民営化される事になり、民営化の国際入札が行われた。トレニタリアが落札し、トレノセ(TrainOSE)の株式は 2017年9月に完全に譲渡され、現在はトレニタリアの完全所有子会社となっている。 2022 年、TrainOSEはHellenic Trainとしてブランド変更された。
主要路線
編集ギリシャ国鉄の主要路線である、ピレウスからアテネを経由しテッサロニキ間の路線は複線電化された標準軌、テッサロニキからマケドニア国境のイドメニ(Ειδομένη)間は単線電化された標準軌、アテネからペロポネソス半島方面への路線は標準軌と狭軌の部分が混じっている。
2007年現在の国鉄路線の総延長は標準軌路線が1665km、狭軌路線が725kmであり、うち主要幹線であるアテネからテッサロニキ間は520kmである。
- →詳細は「プロアスティアコス」を参照
- 1916年に開業した路線で延長520km。2008年現在インターシティが最速5時間で両都市を結んでいる
- 2017年5月13日、アテネ発のテッサロニキ行きの急行列車が脱線。乗客3人が死亡、運転士1人を含む2人が重傷を負った[3]。
アテネ – テッサロニキ Intercity 停車駅 (2014夏ダイヤ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- →詳細は「プロアスティアコス」を参照
- アテネとコリントス間は2005年、コリントスとキアト間が2007年に開業。
テッサロニキ – スコピエ 国際列車 停車駅 (2014夏ダイヤ D334列車) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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近郊路線
編集ギリシャの三大都市圏であるアテネ、テッサロニキ、パトラの近郊路線を運行する列車は、プロアスティアコス(ギリシャ語で近郊鉄道の意)と呼ばれている。
その他の路線
編集中央マケドニア、東マケドニア、トラキア地方等
編集- →詳細は「プロアスティアコス」を参照
- 1894年に開業した路線で延長219km
テッサロニキ – フロリナ intercity 停車駅 (2014夏ダイヤ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- テッサロニキ - アレクサンドルーポリ - スヴィレングラード(Свиленград,ブルガリア)
テッサロニキ – アレクサンドルーポリ intercity 主要停車駅 (2014夏ダイヤ IC90, IC361列車) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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テッサリア地方
編集- ラリッサからヴォロス港までの路線で延長61km
中央ギリシャ、西ギリシャ地方等
編集- ラミア - Λειανοκλάδι
- ディアコプト(Διακοπτό) - カラブリタ(Καλάβρυτα)
- 600mmゲージ路線で、ペリオン鉄道(τρενάκι του Πηλίου)と呼ばれる。延長28.2km
アッティカ地方
編集- 2004年に開業。アテネ近郊路線(プロアスティアコス,Proastiakos)の一部
ペロポネソス地方
編集メートルゲージ(軌間1000mmm)の路線
- 2007年に改築され、ピルゴスからオリンピアまでを含め観光鉄道路線として運行されている。カタコロとオリンピアを直通する列車は1日1往復、そのほかにピルゴスとオリンピア間を1日2往復の列車が運行されており、カタコロとオリンピア間の所要時間は約45分である。[5]
- 2009年8月に運転再開した
- 2007年9月に改築され運転再開した
廃止路線
編集ペロポネソス地方
編集2011年に廃止されたメートルゲージ(軌間1000mmm)の路線
- 新たに造られたアテネ近郊路線(プロアスティアコス,Proastiakos)開業時に廃止
- キアト - パトラ
- パトラ - ピルゴス(Πύργος)
- ピルゴス - キパリシア(Κυπαρισσία)/Ζευγολατειό - (コリントスとカラマタ間の路線に接続)
関連項目
編集参考文献
編集- ^ TrainOSE : The Company http://www.trainose.gr/en/page/the-company
- ^ TrainOSE : Corporate profile http://www.trainose.gr/en/page/corporate-profile
- ^ 急行列車が脱線、民家に突っ込み5人死傷 ギリシャ北部 AFP(2017年5月15日)2017年6月14日閲覧
- ^ TrainOSE : KALAVRYTA http://www.trainose.gr/en/thematikatrena/kalavryta
- ^ Train OSE : KATAKOLO - OLYMPIA http://www.trainose.gr/en/thematikatrena/katakolo-olympia