ギータ (La Guita Xica) は、スペインカタルーニャ地方の伝承に登場するドラゴンである。名前は「足を蹴り上げているラバ」を意味しているが、口から火炎を噴き出す恐ろしい生き物として現代まで語り伝えられてきた[1]

ベルガの祭り(パトゥム)のパレードでのギータの人形

伝承 編集

 
パトゥムでのギータの人形

パトゥムでのギータ 編集

カタルーニャ州バルセロナ県ベルガで、聖体の祝日に行われる祭り「パトゥム」 (Patum de Berga)[注釈 1] におけるギータが広く知られている。祭りのパレードに登場するギータの人形は、巨大な緑色の身体、非常に長い首と真っ黒な顔、大きな牙とずる賢そうな輝く目を持つ、に似た形状のドラゴンとして表現される。しかしギータが参加する人々を悪魔悪霊から守っているという。口からは火炎ならぬ花火を放ち、広場に集まった人々を驚かせては楽しませている[1]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「パトゥム」はユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」において儀式・祭礼行事分野で2005年に傑作の宣言を受けており、無形文化遺産に登録されることが事実上確定していたが、2009年9月の初の登録で正式に登録された[要出典]

出典 編集

参考文献 編集

  • ローズ, キャロル「ギータ」『世界の怪物・神獣事典』松村一男監訳、原書房〈シリーズ・ファンタジー百科〉、2004年12月、p. 127頁。ISBN 978-4-562-03850-3 

関連項目 編集

外部リンク 編集