クラフト温泉(クラフトおんせん)は、職人の手で温泉の濃度を高めた濃縮温泉の総称である[1]。専用の湯蔵(温泉タンク)に各地で湧出した天然温泉を入れ、温泉の元となる成分を10%程度含むシェール温泉(温泉鉱石)と呼ばれる温泉シェールを粉砕、攪拌することで得られる高濃度の温泉を指す[2]。温泉成分の溶存物質量は、単純温泉で1kgの温泉中で1g(0.1%、大半は塩類)以下なのに対し、クラフト温泉は250g(25%)以上にもなる。[3]またその成分は天然温泉に多く含まれるナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどに加え、自然界では水溶化が困難な亜鉛、シリカ、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンなどの多種多様な微量元素を含むことが特徴である[2]。共に温泉ではあるが自然のままの天然温泉に対し、職人が手作業で濃度を上げる作業を行うことから箱根クラフト温泉や、湯河原クラフト温泉などと呼んで区別することが多い。

脚注 編集

  1. ^ クラフト温泉®︎について | Le Furo ルフロ”. le-furo.com. 2021年9月12日閲覧。
  2. ^ a b 【特願】2020-114509[出典無効]
  3. ^ 鉱泉分析法指針(平成26年改訂)”. 環境省. 平成26-04閲覧。[出典無効]

外部リンク 編集