グアンチェ語(グアンチェご、 スペイン語: Lenguas Guanches)とは、カナリア諸島先住民であるグアンチェ人が16-17世紀まで話していた言語で、現在死語である。

グアンチェ語
話される国 スペインの旗 スペイン
地域 カナリア諸島
消滅時期 18世紀
言語系統
言語コード
ISO 639-3 gnc
Linguist List gnc
消滅危険度評価
Extinct (Moseley 2010)
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グアンチェ語はヨーロッパの航海者により14世紀以降にわずかな記録が残され、その他には地名と現在のスペイン語方言に残ったごくわずかな単語しか知られていない。そのため詳しくはわからないが、数詞などがベルベル語に類似することから、ベルベル語と同系統であろうとされている。カナリア諸島にはベルベル文字スペイン語: Libyco-Berber)やフェニキア文字による碑文が残されているが、グアンチェ人は文字を用いなかったとされている。

カナリア諸島ではシルボ(Silbo)という口笛による会話が行われ、普通に話が通じないほど遠くの人との会話に使われてきた。これは現在はスペイン語に基づいているが、元来はグアンチェ語によるものであった[1]

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Keith Brown; Anne H. Anderson et al., eds. Encyclopedia of language & linguistics. 13 (2nd ed.). Elsevier. p. 573. ISBN 0080443699