グリーンS
グリーンS'(Green S)は、化学式C27H25N2O7S2Naの、緑色の合成コールタールトリアリルメタン色素である。
グリーンS | |
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Sodium 4-[(4-dimethylaminophenyl)-(4-dimethylazaniumylidene-1-cyclohexa-2,5-dienylidene)methyl]-3-hydroxynaphthalene-2,7-disulfonate | |
別称 Food Green S; FD&C Green 4; Acid green 50; Lissamine Green B; Wool Green S; C.I. 44090; E142 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 3087-16-9 |
PubChem | 91525 |
ChemSpider | 82646 |
E番号 | E142 (着色料) |
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特性 | |
化学式 | C27H25N2NaO7S2 |
モル質量 | 576.62 g/mol |
融点 |
210 °C, 483 K, 410 °F ((分解)[1]) |
危険性 | |
Rフレーズ | R22 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
着色料として、E番号142を持つ。ミントソース、デザート、グレイビーソース、スイーツ、アイスクリーム、エンドウ缶詰等に用いられる。カナダ、アメリカ合衆国、日本、ノルウェーでは食品への使用が禁止されている。一方、EU[2]、オーストラリア、ニュージーランド[3]では食品添加物としての使用が承認されている。
グリーンSは生体染色色素であり、生細胞を染色するために用いられる。眼科において、フルオレセイン、ローズベンガルとともに眼の表面の様々な病気の診断に用いられる。
グリーンSはアレルギー反応の原因となる。また、注意欠陥・多動性障害の子供が摂取を避けるべきとされている着色料の1つでもある。
出典
編集- ^ Safety data sheet, Sigma-Aldrich
- ^ UK Food Standards Agency: “Current EU approved additives and their E Numbers”. 2024年7月25日閲覧。
- ^ Australia New Zealand Food Standards Code“Standard 1.2.4 - Labelling of ingredients”. 2011年10月27日閲覧。[リンク切れ]
参考文献
編集- "Eighteenth Report of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives." (JECFA), Wld Hlth Org. techn. Rep. Ser., 1974, No. 557. FAO Nutrition Meetings Report Series, 1974, No. 54.