ケア (care) は、広い意味では、世話や配慮、気配り、手入れ、メンテナンスなどをすることである。乳幼児の世話から愛玩動物の世話、衣服の管理、髪や肌の手入れまで、すべてをケアと呼ぶ。

社会学者上野千鶴子の定義は次の通り。

「依存的な存在である成人または子どもの身体的かつ情緒的な要求を、それが担われ、遂行される規範的・経済的・社会的枠組みのもとにおいて、満たすことに関わる行為と関係。」
上野千鶴子『ケアの社会学』太田出版 2015年 p.42

狭義では、看護介護のことをいう。ただし、看護でのケアは正式には「看護ケア」と呼称する。

英語

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英語の "care" には、弱者、患者障害者の世話をして「あげる」といった強者からのサービスという含みがあり、アメリカの障害者福祉の領域では care を嫌って attendant serviceアテンダント・サービス(付き添い)という表現を用いる場合があるほか、看護においても care givingケア・ギビングcaringケアリング といった表現が使われる。日本では、外来語のケアという表現が適正か否かの議論は特にない。

参考文献

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  • 上野千鶴子『ケアの社会学』太田出版 2015年
  • 岩田誠(特別講演) ケアとは何か?」『東京女子医科大学看護学会誌』東京女子医科大学看護学会第12 回学術集会第1号、東京女子医科大学看護学会、2017年3月、57-57頁、doi:10.20780/00031645ISSN 1880-7003NAID 120006319564 

脚注

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関連項目

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