ゲガルド修道院とアザト川上流域

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ゲガルド修道院とアザト川上流域(ゲガルドしゅうどういんとアザトがわじょうりゅういき)は、アルメニア共和国にあるユネスコ世界遺産登録物件名。登録は2000年キリスト教非カルケドン派アルメニア使徒教会修道院建築とその周辺地域を対象とする。

世界遺産 ゲガルド修道院と
アザト川上流域
アルメニア共和国
ゲガルド修道院とアザト川上流域
ゲガルド修道院とアザト川上流域
英名 Monastery of Geghard and the Upper Azat Valley
仏名 Monastère de Gherart et la Haute vallée de l’Azat
登録区分 文化遺産
登録基準 (2)
登録年 2000年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
ゲガルド修道院とアザト川上流域の位置(アルメニア内)
ゲガルド修道院とアザト川上流域
ゲガルド修道院とアザト川上流域の位置(コーカサス山脈内)
ゲガルド修道院とアザト川上流域
ゲガルド修道院とアザト川上流域の位置(中東内)
ゲガルド修道院とアザト川上流域
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概略 編集

ゲガルド修道院[1]アルメニア語: Գեղարդի վանքゲハルト修道院[2]ゲガルト修道院[3]ギガルド修道院[4]などとも)は、301年に歴史上初めてキリスト教を国教と定めたアルメニアでも古い歴史を持つ修道院で、初期キリスト教時代にはすでに開設されていたと伝えられている。アイリヴァンク、すなわち洞窟修道院とも呼ばれ、院域のいくつかは岩盤を穿って造られた洞窟となっている。修道院の名称である「ゲガルト」はを意味する言葉で、キリストの脇腹を突いた聖槍の一部がここで発見されたことにちなむ。

今日残っている中央聖堂は、1215年から1283年にかけて建設されたものであるが、僧院や礼拝堂、食堂などは、中央聖堂北側に接する岩盤を穿って造られ、天井はイスラーム建築ムカルナスの影響によると思われる鍾乳石装飾で覆われている。僧院内には、十字架を彫った石盤がいたるところに設置されている。

登録基準 編集

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

脚注 編集

  1. ^ アルメニア:ゲガルド修道院とアザト川上流域 : ヨーロッパの世界遺産”. www.w-heritage.info. 2022年1月28日閲覧。
  2. ^ ゲハルト修道院とアザート川上流域|アルメニア 世界遺産|阪急交通社”. 阪急交通社. 2022年1月28日閲覧。
  3. ^ ゲガルト修道院とアザート川上流域”. 世界遺産プラス | 世界遺産をもっと楽しむためのソーシャルメディア. 2022年1月28日閲覧。
  4. ^ 世界遺産オンラインガイド - ギガルド修道院とアザト川上流域”. 世界遺産オンラインガイド (2015年1月28日). 2022年1月28日閲覧。

関連項目 編集


参考文献 編集

座標: 北緯40度09分22秒 東経44度47分56秒 / 北緯40.15611度 東経44.79889度 / 40.15611; 44.79889