コンラート・アデナウアー (航空機)

ドイツ政府の要人輸送機

コンラート・アデナウアー(Konrad Adenauer)は、ドイツ連邦共和国政府が外遊や外交活動のために使用している政府専用機である。名前は西ドイツの初代首相コンラート・アデナウアーに由来する。他の政府専用機と同様、ケルン・ボン空港ドイツ空軍第1師団が整備を行っている。これまで、エアバスA310エアバスA340エアバスA350にこの名前が付けられてきた。

初代(1990年 - 2011年) 編集

 
初代「コンラート・アデナウアー」

初代「コンラート・アデナウアー」は、類似目的で使用されている「クルト・シューマッハー(Kurt Schumacher)」、「ヘルマン・コール(Hermann Köhl)」、「テオドール・ホイス(Theodor Heuss)」と同様に、エアバスA310-304(機体記号:10+21、MSN:498[1])である。同機は白い機体にドイツのナショナルカラー英語版である黒・赤・金色が施され、「BUNDESREPUBLIK DEUTSCHLAND(ドイツ連邦共和国)」の文字が記されている。

2011年2月には、リビアから15か国の避難民を輸送するのに使用された[2]。その後間もなく、2011年4月にルフトハンザドイツ航空からエアバスA340-313 VIPの中古機を購入し、同じく「コンラート・アデナウアー」と命名された。初代機はフランス国立宇宙研究センター傘下のノバスペースフランス語版に売却され、現在は無重力状態再現機「エアバスA310 Zero Gフランス語版」の名前で、科学研究や宇宙飛行士の訓練、民間人の飛行に使用されている[3]

2代(2011年 - 2022年) 編集

 
2代目「コンラート・アデナウアー」

2代「コンラート・アデナウアー」は、元ルフトハンザのエアバスA340-313(機体記号:16+01、MSN:274[4])であり、VIP用に寝室が設けられ様々な安全技術が導入されている。無着陸で13,500キロメートルを飛行でき、143名を運ぶことができる。

3代(2022年 - 現在) 編集

 
3代目「コンラート・アデナウアー」

現在の「コンラート・アデナウアー」はエアバスA350-941(機体記号:10+01、MSN:468[5])である。

参考文献 編集

関連項目 編集