国連軍が使用するライフル用のゴム弾

ゴム弾(ゴムだん)は、弾丸の一種。警察軍隊大型獣の撃退や暴動鎮圧、訓練用に使われる。非致死性兵器の一種。

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概要編集

 
ショットガン用のゴム弾(12ゲージ)

銃弾そのものがゴムで作られているもの、金属などにゴムを上塗りしたものや、ペイント弾の様に塗料を仕込んだものなどがある。これらは目的によって使い分けられ、また組織内でも使い分けがある。主に暴徒を殺傷せずに鎮圧するため催涙ガス放水銃と併用して使われることが多い。目標を殺害するおそれだけでなく、跳弾による周囲の被害や警察官の怪我も防止できるため先進国の警察組織で導入が進んでいる。

弾頭が硬質のゴムで作成されている弾丸は、弾丸は切れ目の有る円筒状で先端にくぼみがあり、発射されると先端のくぼみが受ける風圧で切れ目に沿って十字形に開いて飛翔するタイプも存在する。弾丸の重量や空気抵抗を受けやすい構造上、有効射程は極めて短い。軟質のゴムでは、至近距離でも死亡するほどのダメージが無いため、アルコールや麻薬などで痛覚が麻痺している対象には効果が薄くなる。

金属やプラスチックを芯に使ったゴム弾は弾道のぶれが少ないため、全ゴム製に比べ有効射程と集弾性が向上するが、製造コストが上昇する。

ショットガン用のゴム弾はスラッグの素材を金属からゴムに置き換えた物である。

問題編集

至近距離から発射すればプロボクサーのパンチ並みの打撃を与えるため、当たり所によっては死傷することもあり得る(海外では、実際に頭部や腹部への至近距離射撃を受けて死亡したり、後遺障害を受けたケースもある)。近年では、殺傷能力のないスポンジやスポーツ用ボールで使われるような軟質のゴムを素材とするゴム弾の普及が進んでいるが、それでも、至近距離からの発射を控える配慮が必要とされ、必ずしも安全な武器ではない[1]

 
血の日曜日事件が起こったロンドンデリーにある壁画。中央がプラスチック弾の使用禁止を求める絵

特にイギリスでは北アイルランドでゴム弾を使用し多数の死傷者を出した為、1970年代後半からより安全とされるプラスチック弾英語版への置き換えを進めたが、その後も死者や失明を含む後遺障害者が出ている。

また、銃弾が分かれるのではなく通常の弾丸のように飛翔し、命中すると同時に対象物に電流を流して一時的に神経麻痺させる(テイザー)なども利用されている[2]

脚注編集

関連項目編集