サルケル
サルケル(ロシア語: Саркел、英語: Sarkel)は、834年にドン川下流沿岸に築かれたハザールの都市である[1]。現在のロシア・ヴォルゴグラード南西約200㎞、ロストフ州内に位置する。
概要
編集コンスタンティノープルから技術者を呼んで建設された[2]。交易都市として栄え[1]、ハザール第3の都市になった[2]。ハザールでは<ヴォルガ川―カスピ海―イスラム(アッバース朝)>の交易が衰えて、代わって<ドン川―黒海―ビザンツ(東ローマ帝国)>の交易が興隆していった[1]。965年、キエフ大公国大公スヴャトスラフ1世の遠征により陥落した。
→「ルーシ・カガン国 § 近隣国との関係」も参照
発掘調査
編集1930年代に考古学者ミハイル・アルタモノフの指揮により発掘調査が行われた。しかし、1951年にサルケル遺跡はチムリャンスク湖(人造湖、ru:Цимлянское водохранилище)の底に水没した。