シメジ属 (Lyophyllum) はシメジ科の属の一つ。ホンシメジなどの食菌が属する。従来はキシメジ科に置かれていたが、DNAの塩基配列に基づく系統解析の結果から、シメジ科に移された。

シメジ属
ホンシメジ
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Eubasidiomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: シメジ科 Lyophyllaceae
: シメジ属 Lyophyllum
学名
Lyophyllum P. Karst. 1881[1][2]
タイプ種
L. leucophaeatum (P. Karst.) P. Karst. 1881[1]
シノニム
  • Gerhardtia Bon[2][1]
  • Caesposus Nüesch 1937[1]

本文参照

特徴

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腐生菌菌根菌アンモニア菌など生態は種によってさまざまである。共通する特徴としては、ひだが成熟しても白いということである。

ホンシメジやハタケシメジなど優秀な食菌が含まれる一方、オシロイシメジなどの毒菌も少なからず存在する。

主な種類

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  • ホンシメジ (Lyophyllum shimeji) - 「匂い松茸味シメジ」の言葉の通り非常に美味な食菌。イッポンシメジ属とはひだの色で区別できる。
  • ハタケシメジ (L. decastes) - ホンシメジほどではないが美味なキノコ。菌根菌ではないので栽培も可能。ホンシメジに近縁。
  • シャカシメジ (L. fumosum) - 釈迦の頭のように固まって生えるキノコ。菌根菌。食用。美味。
  • オシロイシメジ (L. connatum) - 真っ白なキノコ。硫酸鉄をひだにつけるとスミレ色に変色する。毒。
  • スミゾメシメジ (L. semitale) - ハタケシメジなどに似ているが傷つけると黒く変色。食用。
  • タマニョウソシメジ (L. gibberosum) - 動物の尿がまかれた場所に発生。食不適。
  • イバリシメジ (L. tylicolor) - 動物の尿がまかれた後に発生。食不適。

脚注

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  1. ^ a b c d Genus Lyophyllum”. MycoBank (2004-2011). 2011年10月29日閲覧。
  2. ^ a b Record Details: Lyophyllum”. Index Fungorum (2008年). 2011年10月29日閲覧。

関連項目

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