シーボーン・オデッセイ

クルーズ客船

シーボーン・オデッセイSeabourn Odyssey)は、シーボーン・クルーズ・ラインが運航しているクルーズ客船

基本情報
経歴
起工 2007年
竣工 2009年6月
要目
総トン数 32,346 トン
全長 198.2 m
25.6 m
喫水 6.4 m
主機関 ディーゼル・エレクトリック
航海速力 19.0ノット
旅客定員 450名
乗組員 335名
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概要 編集

シーボーン・オデッセイ級の1番船で、2009年6月、イタリアのT.マリオッティ造船所で竣工。船価は2億5千万ドル。

6月24日にヴェネツィアで行われた命名式ではデビュークルーズの乗船客全員が命名者となり、就航した。

客室数は225室でオールスイート、うち9割はベランダ付きである。その後同型の2番船が2010年、3番船が2011年に建造された。

2023年2月には商船三井がクルーズ事業拡大策の一環として購入、一年半程度シーボーン・クルーズでの運航を継続し[1]、2024年末を目処に改装の上で商船三井客船(現・商船三井クルーズ)に移籍し日本近海を中心とした運航を行うとしている[2]。2023年10月に商船三井クルーズの新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」と合わせて新船名「MITSUI OCEAN FUJI」(ミツイ・オーシャン・フジ)を発表[3]。富士山や1989年に就航した日本の近代的なクルーズ客船の先駆けとなった「ふじ丸」を意識したものとした[4]

船内 編集

11階
  • サンテラス
  • サンデッキ「ザ・リトリート」
10階
  • ペントハウススイート(10室)
  • オーシャンビュースイート(4室)
  • ベランダスイート(1室)
  • オブザベーションバー
9階
  • ペントハウススイート(12室)
  • ベランダスイート(2室)
  • バー「スカイバー」
  • フィットネスセンター
  • モーションスタジオ(ヨガ、エアロビクス、ピラティス、太極拳プログラムに使用)
  • ヘアサロン
  • トリートメントルーム
8階
  • オーナーズスイート(2室)
  • ベランダスイート(30室)
  • カジュアルレストラン「ザ・パティオ」
  • バー「パティオバー」
  • プール
  • グリルレストラン「ザ・グリルbyトーマス・ケラー」
  • ビュッフェレストラン「ザ・コロナード」
7階
  • シグネチャースイート(2室、隣接のベランダスイートと合わせ「グランドシグネチャースイート」として利用可)
  • ウィンターガーデンスイート(2室、隣接のベランダスイートと合わせ「グランドウィンタースイート」として利用可)
  • オーナーズスイート(1室)
  • ベランダスイート(44室)
  • 宝石・時計店「ザ・コレクション」
  • ショップ
  • コーヒーバー
  • ラウンジ・レセプション・ライブラリー「シーボーンスクエア」
  • カードルーム
6階
  • オーナーズスイート(2室)
  • ベランダスイート(57室)
  • 劇場・ラウンジ「グランドサロン」
5階
  • ベランダスイート(35室)
  • 会議室
  • カジノ
  • クラブバー
  • ラウンジ「ザ・クラブ」
  • プール
4階
  • オーシャンビュースイート(26室)
  • メインレストラン「ザ・レストラン」
3階
  • 診療室
2階
  • マリーナ

同型船 編集

2番船 「シーボーン・ソジャーン(Seabourn Sojourn)」
2010年5月26日竣工。
3番船 「シーボーン・クエスト(Seabourn Quest)」
2011年5月31日竣工。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 海人社『世界の艦船 増刊 世界のクルーズ客船 2009-2010』2009年12月号増刊 No.716
  • 海人社『世界の艦船』2009年9月号 No.711
  • 海人社『世界の艦船』2010年4月号 No.722

外部リンク 編集

  ウィキメディア・コモンズには、シーボーン・オデッセイに関するカテゴリがあります。