スプレーアート(もしくはスプレーペイント)は、エアゾール(aerosol)スプレー缶[1]を使って描画する作品、またはパフォーマンスのことである。

スプレーアートはもともと、路上アーティストが観衆の前で紙の上に作品を手早く仕上げるパフォーマンスとして認識されていたものがYouTubeなどで見られるようになったことで、日本でも広まりつつある。

題材としてよく見られるのは惑星や彗星、宇宙、ピラミッド、ビルの立ち並んだ都市などである。これは、日常で手に入りやすい丸い蓋(惑星)やチラシの角(ピラミッド)などを使うことで簡単に描画できるためで、多くのスプレーアート初心者の入口となっている。

スプレーの特性として、紙やキャンバス以外にも、多孔質でなければ木材や金属、ガラスやプラスチックなど、描画できる素材の幅が広い。(紙は一般的な画用紙だとにじみが発生するため、光沢紙などを用いるのが望ましい。)

同じスプレー缶を用いた画法であっても、壁に描かれる作品はグラフィティ(graffiti)、紙など持ち運べるものに作品として描く場合はスプレーアートと区別することもある。もともとはストリートアートを含め、スプレーを使った描画がスプレーアートであるが、日本では「スプレーアート」といえば紙などに描くものを指すことが多い。

脚注・参考文献 編集

  1. ^ エアゾールスプレー缶は、高圧ガスを用いて液体を霧、泡などの状態で噴霧する装置のことである。


関連項目 編集