スルーズヴァンガル

北欧神話の地名

スルーズヴァンガル(Þrúðvangr)は、北欧神話に登場する、雷神トールの館ビルスキルニルがある場所のことである。[1]

古エッダ』の『グリームニルの言葉』には、神々が滅びるまでトールがスルーズヘイムにいるだろうと書かれている。スルーズヘイムの名はこの箇所にだけ見られる[2]

ユングリング家のサガ』第5章においても、トールがスルーズヴァンガル(スルーズヴァンダ)に居住したとしている。それはログ湖(現在のスウェーデンメーラレン湖)のほとりの古シグトゥーナ(en)にあり、トールは神殿のゴジとして、オーディンからその地を与えられた[3]

脚注 編集

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』243頁(「ギュルヴィたぶらかし」第21章)。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』52頁(「グリームニルの歌」第4節)。
  3. ^ 『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 - (一)』41-42頁(「第五章 ゲヴィウン」)。

関連項目 編集

参考文献 編集