セコンド』は、井上泰樹による日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)に1988年16号から21号にかけて連載されていた。単行本は全1巻。ボクシングジムに所属するベテラントレーナー(セコンド)・大松の視点を通じて、華やかだが厳しくもあるボクシングの世界を描いた作品である。

主人公・大松清司はかつてヨネクラボクシングジムに所属していた名トレーナー・松本清司(第1回エディ・タウンゼント賞受賞者、1994年に58歳で死去)がモデルとなっており、作者は実際に松本を取材している。

少年誌としては題材が合わなかったことから、当時の『少年ジャンプ』としては最短レベルの6話で打ち切りとなったことでも知られている。

登場人物編集

大松清司(だいまつ せいじ)
主人公。「新倉ジム(モデルはヨネクラジム)」に所属するベテランセコンド。教え子たちには時には厳しく、また時には優しく見守っている。
新倉(にいくら)
新倉ジムの会長。モデルはヨネクラジム会長の米倉健司
五十嵐隆一(いがらし りゅういち)
第1話に登場。愛称は「リュウ」。バンタム級の6回戦選手。試合前に過酷な減量をこなすが、欲望には勝てず試合直前にコーラを飲んでしまい…。
宮田勝(みやた まさる)
第2話に登場。フェザー級の新人選手。デビュー戦で大松がセコンドにつくことになり…。
成瀬城二(なるせ じょうじ)
第3話に登場。日本ライト級7位。32歳と既に選手としては下り坂。そんな中、同クラスの日本タイトルマッチに挑むも周りからは「噛ませ犬」と揶揄されるが…。
西岡良司(にしおか りょうじ)
第2話・第4話に登場。ミドル級東日本新人王を目指す、有望の若手選手。
横山健一(よこやま けんいち)
第4話に登場。西岡と同じミドル級。東日本新人王決定戦トーナメントで西岡との「同門対決」となってしまい、新倉と大松は彼を棄権させようとする。しかし横山はこれに反発し…。
大石秀樹(おおいし ひでき)
第5話に登場。モデルは大橋秀行ライトフライ級。かつては「天才」と呼ばれ、周囲からチヤホヤされるうちに「ビッグマウス」の異名を取ったが、世界タイトル挑戦に失敗した後は失意の日々を過ごしていた。レフ・トルストイの小説「光あるうち光の中を歩め」に出会ったことで復活し、日本タイトル保持者・喜多見(モデルは喜友名朝博)に挑む…。
アンディ・インガルス
第6話(最終回)に登場。モデルはエディ・タウンゼント。大松がトレーナーとして駆け出しだった頃に出会ったベテランセコンド。常に選手を励ます指導法は、厳しいばかりだった大松に大きな影響を与えた。