セブン・シスターズ (映画)

2017年トミー • ウィルコラ監督作品

セブン・シスターズ』(原題: What Happened to Monday、別題: Seven Sisters)は、2017年制作のイギリスアメリカ合衆国フランスベルギーSF映画

セブン・シスターズ
What Happened to Monday
監督 トミー・ウィルコラ
脚本 マックス・ボトキン英語版
ケリー・ウィリアムソン
製作 ラファエラ・デ・ラウレンティス
ファブリス・ジャンフェルミ
フィリップ・ルスレ
製作総指揮 ティエリー・デミシェル
ガイ・ストーデル
出演者 ノオミ・ラパス
グレン・クローズ
ウィレム・デフォー
音楽 クリスティアン・ヴィーベ英語版
撮影 ホセ・ダビ・モンテーロ
編集 マルティン・シュトルツ
配給 アメリカ合衆国の旗 ネットフリックス
日本の旗 コピアポア・フィルム
公開 イギリスの旗アメリカ合衆国の旗 2017年8月18日
(インターネット公開)
フランスの旗 2017年8月30日
日本の旗 2017年10月21日
上映時間 123分[1]
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー[2]
言語 英語
興行収入 フランスの旗 $14,581,577[3][4]
世界の旗 $19,770,856[4][5]
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ノオミ・ラパスが7つ子の姉妹を1人7役で演じている[6][7]

あらすじ

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21世紀半ば。地球は異常気象と人口過剰によって資源が減少し、戦争や難民問題が繰り返されたことによって主要国はみな滅び去り、ヨーロッパ連邦が新たな超大国として君臨していた。

さらに、遺伝子組み換え作物の影響による多生児の増加により、保全生物学者のニコレット・ケイマンが提唱する理論に基づいた強制的な人口抑制が行われるようになっていた。

それは、2人目以降の子供が生まれた場合、『児童分配局』によって親から引き離され、枯渇した地球の資源が回復する日まで「冷凍保存」されるという、恐るべき一人っ子政策だった。

プロローグ
そんな中、セットマン家で「七つ子の姉妹」が誕生した。「月曜日から日曜日」まで各曜日の名前を付けられた彼女たちは、それぞれが週1日だけ外出し、7人で1人の人格「カレン・セットマン」を演じることで『児童分配局』を欺こうとする。
外出日の姉妹は「1日の行動」を記録して、1日の終わりの『報告会』で他の姉妹たちに教えていた。さらに、姉妹のうち一人が怪我により左手の人差し指を失くした場合には、祖父のテレンス・セットマンによって全員の人差し指を切り取るなど、徹底した対策を施していた。
社会に出た姉妹たちは、それぞれの得意分野を活かして分業することで、キャリアウーマンとして成功していた。週1日しか外出できず、まともな恋愛もできない姉妹たちは不満を抱え続けながらも、30年間にわたって『児童分配局』の監視から逃れ続けていた。
序盤
2073年のある日、30歳になっていた彼女たち7姉妹の長女 マンデーが外出したまま、夜になっても帰宅しないという事態が発生する。これにより、7姉妹の日常が狂い始めていく。
翌日の火曜日、マンデーの消息を追っていく次女 チューズデーは、『児童分配局』によって拘束される。そこで生物学者ニコレット・ケイマンに会ったチューズデーは、自分たちが「7つ子」であること全てが当局にバレていることを知る。7つ子が大人まで存命していることが社会に知られては、『児童分配局』の名声が地に落ちるため、彼らは秘密裏に7姉妹を処理しようとしていたのだ。
その深夜、姉妹たちの自宅に、『児童分配局』の強襲部隊が突入してくる。姉妹たちは不意をついて、大乱闘の末に強襲部隊を撃退するが、七女 サンデーが亡くなってしまう。
中盤
翌日、同僚のジェリーに「昇進を断れ」と脅された三女 ウェンズデーは、銃を突きつけてその理由を聞き出す。姉妹の誰かが「ニコレット・ケイマンとの契約」を行ったことから、それが『児童分配局』にバレた原因だったのだ。ジュリーが狙撃で殺され、『児童分配局』の襲撃部隊から逃亡するが、最終的に射殺される。
その頃、自宅にも『児童分配局』の男性スタッフ エイドリアン・ノレスが訪問してくる。彼は、姉妹の誰かと付き合っていたのだ。PCスキルを持つ五女 フライデーは、六女 サタデーに彼の自宅まで同行させて、彼の端末をハッキングして『児童分配局』のサーバーに入り込もうと提案する。
終盤
木曜日、『児童分配局』のサーバー内に入り込んだフライデーは、『児童分配局』の拘束室に監禁された長女・マンデーだと思われるリアルタイム動画を見る。一方、エイドリアンと付き合っていたのは、マンデーだったことが判明する。
エイドリアンの部屋に残されたサタデーが、『児童分配局』の強襲部隊によって射殺される。それと同時に、自宅に別働部隊が突入してきたことから、フライデーは全てのデータを四女 サーズデーに託し、強襲部隊を道連れに爆死を遂げてしまう。
カレン宅の爆破を知ったエイドリアンは駆けつけるが、顔を確認することさえ出来ず、自動車に戻ったところをサーズデーに襲われ、自分たちが七つ子であり、『児童分配局』に恋人であるマンデーが捕らわれていることを知らされる。
事情を知ったエイドリアンの協力を得て、『児童分配局』の施設に潜り込んだサーズデーは、そこで冷凍保存されていたはずの子供たちが全員焼却処分されていることを知る。そして、サーズデーが助け出したのはマンデーではなく、眼球を取られながらも生き延びていたチューズデーだった。
ラスト
その頃、マンデーはパーティー会場でケイマンと取引していた。自分一人だけ“カレン”として生きようと考えていたマンデーは、姉妹を裏切り、「政治資金を提供する」代わりに他の姉妹を全員抹殺することを決断したのだ。マンデーの企みに気づいたサーズデーは、パーティー参加者たちに「冷凍保存の子供たちが焼き殺される映像」を流し、場は騒然となる。
そこへ野望を砕かれたマンデーが乱入し、サーズデーに銃を向けるが警備員に撃たれて瀕死となる。マンデーは「この子たちは助けてほしい」と自分がエイドリアンの子、しかも「双子」を身籠っていることを明かす。マンデーが「今の法律から双子を守るために姉妹を裏切った」ことを悟ったサーズデーらはマンデーを許し、その死を看取る。
エピローグ
全ての悪事が暴かれたケイマンは死刑判決を受け、『児童分配法』は廃止とされて『児童分配局』も解体された。
サーズデーとエイドリアン、そして新たな眼球を入れたチューズデーは、人工子宮で育てられているマンデーの忘れ形見の「双子の胎児」を見守っていた。これからは、チューズデーは“テリー”と名乗り、サーズデーは“カレン”として生きていくことになったところで、物語は終わりを告げる。

キャスト

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※括弧内は日本語吹替[8]

脚注

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  1. ^ WHAT HAPPENED TO MONDAY”. British Board of Film Classification. 2017年11月6日閲覧。
  2. ^ Kiang, Jessica (2017年8月6日). “Locarno Film Review: ‘What Happened to Monday?’”. Variety. 2017年8月22日閲覧。
  3. ^ What Happened To Monday? (aka Seven Sisters) - Box Office Mojo
  4. ^ a b Seven Sisters - JP-Boxoffice.com
  5. ^ What Happened to Monday?”. The Numbers. 2017年11月23日閲覧。
  6. ^ “ノオミ・ラパスが1人7役に挑戦!SFアクションスリラー「セブン・シスターズ」公開決定”. 映画.com. (2017年7月24日). https://eiga.com/news/20170724/10/ 2018年2月15日閲覧。 
  7. ^ “2人目以降の子供は冷凍保存される社会…7つ子が1人の人格をシェアする衝撃作!10月日本公開”. シネマトゥデイ. (2017年7月24日). https://www.cinematoday.jp/news/N0093114 2018年2月15日閲覧。 
  8. ^ セブン・シスターズ”. ふきカエル大作戦!! (2018年2月20日). 2018年2月21日閲覧。
  9. ^ 日本語吹替では、「月曜」、「火曜」、「水曜」、「木曜」、「金曜」、「土曜」、「日曜」と訳されている。

外部リンク

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