ソユーズMS-17は2020年10月14日に打ち上げられたソユーズによる宇宙飛行[4][11]。この飛行では第63次長期滞在および第64次長期滞在の3人の乗組員を国際宇宙ステーション(ISS)へと輸送した。ソユーズMS-17はソユーズ宇宙船での145回目の有人飛行だった。乗組員はロシア人のコマンダーと、ロシアおよびアメリカ人のフライトエンジニアから構成されていた[12][13][14]

ソユーズMS-17
Expedition 64 Launch (NHQ202010140004).jpg
ソユーズ 2.1aで打ち上げられる「フェイヴァー」
名称ISS 63S
任務種別ISS乗員輸送
運用者ロスコスモス
COSPAR ID2020-072A
SATCAT №46613
ウェブサイトhttps://www.roscosmos.ru/
任務期間184日23時間10分
特性
宇宙機ソユーズMS No.747 「フェイヴァー」[1]
製造者RKKエネルギア
乗員
乗員
任務開始
打ち上げ日2020年10月14日 05:45:04 UTC[2][3][4][5]
ロケットソユーズ 2.1a (s/n Х15000-045)
打上げ場所バイコヌール宇宙基地31番射点
打ち上げ請負者プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター
任務終了
着陸日2021年4月17日 04:55 UTC[6]
着陸地点カザフスタン カザフステップ
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.66°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ラスヴェットモジュール天底
ドッキング(捕捉)日 2020年10月14日 08:48:47 UTC [7][8]
分離日 2021年3月19日 16:38:27 UTC[9][10]
ドック時間 156日, 7時間 and 49分
ISS
再配置のドッキング(捕捉)
ドッキング ポイスクモジュール 天頂
ドッキング(捕捉)日 2021年3月19日 17:12:35 UTC [10]
分離日 2021年4月17日 01:34 UTC [6]
ドック時間 28日, 8時間 and 21分
Soyuz-MS-17-Mission-Patch.png
ソユーズMS-17ミッション・パッチ
Expedition 64 Preflight (NHQ202009280023).jpg
左からルビンス、リジコフ、クド=スヴェルチコフ

このミッションでは新しい「超高速」2軌道ランデブー飛行計画がソユーズでは初めて用いられ、これによってソユーズMS-17は打ち上げのおよそ3時間後にISSに到着した[3][15][16][8]

2021年3月、6か月間ISSに滞在するためにロシアの宇宙飛行士オレッグ・ノヴィツキーピョートル・ドゥブロフ英語版と、NASAの宇宙飛行士マーク・T・ヴァンデ・ヘイ英語版が乗り込んで2021年4月9日に打ち上げられたソユーズMS-18宇宙船[9]が到着してドッキングする場所を空けるために、ソユーズMS-17の乗組員は宇宙船を ラスヴェットモジュールからポイスクに再配置するために乗り込んだ。2機の宇宙船は、ソユーズMS-17が出発するまで9日間の引継ぎ期間を持った。これはスペースX Crew-1にロシア人宇宙飛行士が搭乗していないことから、ISSのロシア軌道セグメント(ROS)の人員が不足するのを回避するために必要だった[11]

クルー編集

地位 乗組員
コマンダー   セルゲイ・リジコフ, ロスコスモス
第63次および第64次長期滞在
2回目の宇宙飛行
フライトエンジニア1   セルゲイ・クド=スヴェルチコフ英語版, ロスコスモス
第63次および第64次長期滞在
1回目の宇宙飛行
フライトエンジニア2   キャスリーン・ルビンス英語版, NASA
第63次および第64次長期滞在
2回目の宇宙飛行

バックアップクルー編集

地位 乗組員
コマンダー   オレッグ・ノヴィツキー, ロスコスモス
フライトエンジニア1   ピョートル・ドゥブロフ英語版, ロスコスモス
フライトエンジニア2   マーク・T・ヴァンデ・ヘイ英語版, NASA

[17][18]


予備クルー編集

地位 乗組員
コマンダー   アントン・シュカプレロフ, ロスコスモス
フライトエンジニア1   アンドレイ・バブキン英語版, ロスコスモス

クルーに関して編集

計画の初期では、NASAがソユーズの搭乗権をさらに購入するかどうかの決断を先延ばしにしたため、ロシア人宇宙飛行士ニコライ・チュブ英語版がこのミッションの第2フライトエンジニアとされていた。2020年5月にNASAが搭乗権を購入し、NASAの宇宙飛行士キャスリーン・ルビンス英語版を第2フライトエンジニアに割り当て、バックアップクルーとしてはマーク・T・ヴァンデ・ヘイ英語版を指名した[17][19]

当初はロシア人宇宙飛行士アナトリー・イワニシン英語版イワン・ワグネル英語版がそれぞれコマンダーと第1フライトエンジニアとして設定されていた。しかしながら、ソユーズMS-16の指揮官、ニコライ・チーホノフ英語版に医学的な問題が起きたため、ソユーズMS-16で飛行することになった。イワニシンとワグネルはリジコフとクド=スヴェルチコフと後退した。バブキンは現役の宇宙飛行士のままだが、いまだに宇宙空間には到達したことがなく、一方、チーホノフはロスコスモスの宇宙飛行士企業を引退した。

新型コロナウイルス感染症の流行拡大に対応して、ロスコスモスはメインおよびバックアップのクルーが感染しても打ち上げに遅延が生じないように、2名の予備宇宙飛行士を用意した。NASAが予備のクルーに自分たちの宇宙飛行士を加えることを計画したかどうかは確認されていない[20]

ギャラリー編集

脚注編集

  1. ^ Soyuz-MS 01 - 20 (11F732A48)”. Gunter's Space Page (2021年4月16日). 2021年4月27日閲覧。
  2. ^ Clark, Stephen (2020年10月14日). “Live coverage: Soyuz crew begins flight to International Space Station”. Spaceflight Now. 2020年10月14日閲覧。
  3. ^ a b Zak, Anatoly (2020年10月13日). “Soyuz MS-17 to lift off with fresh ISS crew”. RussianSpaceWeb.com. 2020年10月13日閲覧。
  4. ^ a b “NASA Astronaut Kate Rubins, Crewmates to Discuss Upcoming Spaceflight” (プレスリリース), NASA, (2020年6月25日), https://www.nasa.gov/press-release/nasa-astronaut-kate-rubins-crewmates-to-discuss-upcoming-spaceflight 2020年9月4日閲覧。    この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  5. ^ “Источник: НАСА хочет купить еще одно место в российском "Союзе"” (ロシア語). RIA Novosti. (2019年10月22日). https://ria.ru/20191022/1560048196.html 2019年10月23日閲覧。 
  6. ^ a b NASA Astronaut Kate Rubins, Crewmates Return Safely to Earth, , NASA, (2021年4月16日), https://www.nasa.gov/press-release/nasa-astronaut-kate-rubins-crewmates-return-safely-to-earth 2021年4月17日閲覧。 
  7. ^ Becker, Joachim (2020年10月14日). “Soyuz MS-17”. SpaceFacts. 2020年10月14日閲覧。
  8. ^ a b Harwood, William (2020年10月14日). “Soyuz crew docks with International Space Station”. Spaceflight Now. 2020年10月14日閲覧。
  9. ^ a b Space station crew moves Soyuz spacecraft to new parking spot ahead of new arrivals”. SPACE.com. 2021年3月22日閲覧。
  10. ^ a b Relocations of Manned Spacecrafts [sic]” (2021年3月21日). 2021年3月23日閲覧。
  11. ^ a b Zak, Anatoly (2020年1月1日). “Russian space program in 2020: Soyuz MS-17”. RussianSpaceWeb.com. 2020年9月4日閲覧。
  12. ^ Becker, Joachim (2020年6月11日). “Expedition 64 Report”. SpaceFacts. 2020年10月12日閲覧。
  13. ^ Baylor, Michael (2020年4月1日). “Status - Soyuz MS-17”. Next Spaceflight. https://nextspaceflight.com/launches/details/2408 2020年10月14日閲覧。 
  14. ^ Harwood, William (2020年10月13日). “NASA uses final purchased Soyuz seat for Wednesday flight to station”. Spaceflight Now. 2021年9月21日閲覧。
  15. ^ Clark, Stephen (2020年10月12日). “Russian rocket for next space station crew transferred to launch pad”. Spaceflight Now. 2021年9月21日閲覧。
  16. ^ “Грузовой корабль "Прогресс" полетит к МКС по сверхбыстрой схеме” (ロシア語). РИА Новости. (2020年3月20日). https://ria.ru/20200320/1568876126.html 2020年6月11日閲覧。 
  17. ^ a b “Роскосмос подтвердил подписание контракта на доставку астронавта NASA на корабле "Союз"” (ロシア語). ТАSS. https://tass.ru/kosmos/8456907 2020年6月11日閲覧。 
  18. ^ Flight crew assignments”. NASASpaceFlight.com. 2020年6月11日閲覧。
  19. ^ NASA Assigns Astronaut Kate Rubins to Expedition 63/64 Space Station Crew, , M20-060 (NASA), (2020年6月3日), https://www.nasa.gov/press-release/nasa-assigns-astronaut-kate-rubins-to-expedition-6364-space-station-crew 2020年6月5日閲覧。    この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  20. ^ “Новости. Утвержден экипаж корабля "Союз МС-17"” (ロシア語) (プレスリリース), Roscosmos, https://www.roscosmos.ru/28589/ 2020年6月11日閲覧。 

外部リンク編集