タガログ族またはタガログ人:Tagalog)は、フィリピンの主要民族の一つである。単に、タガログとも呼ぶ。

タガログ族
労働者階級の男性と伝統的衣装を身にまとった女性(1900年)
居住地域
フィリピンの旗 フィリピン(主にルソン島)
言語
タガログ語英語スペイン語
宗教
主にキリスト教(多数派カトリックと少数派プロテスタント)、イスラム教仏教民俗宗教

概要 編集

主にルソン島中部・南西部、ミンドロ島海岸平野部、ボアク島などに島住み[1]フィリピン共和国の人口の28.1%を占める(2012年)[2]

「タガログ(Tagalog)」の名称は、「水辺の人々」を意味する「タガ・イロッグ(Taga-ilog)」に由来すると考えられている[3]。 

文化 編集

言語 編集

オーストロネシア語族に属するタガログ語を母語とし、多くの人が英語を話せる[注 1]。かつての宗主国スペインスペイン語は次第に使われなくなっている[4]。また、この二言語が混じったタグリッシュがある。

宗教 編集

300年にわたるスペイン植民地支配により、民族人口の8割以上がカトリック教徒である[5]が、土着の民間信仰も残っている[3]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ タガログ語を基礎としたフィリピン語英語フィリピン公用語になっている。

出典 編集

  1. ^ 世界大百科事典 第2版「タガログ族」”. コトバンク. 2022年5月14日閲覧。
  2. ^ 講義-2013S1-#01東南アジア11か国概要一覧-2012年版” (PDF). 2022年5月14日閲覧。
  3. ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)「タガログ」”. コトバンク. 2022年5月14日閲覧。
  4. ^ フィリピンの基礎知識”. フィリピン政府観光省. 2022年5月10日閲覧。
  5. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「タガログ族」”. コトバンク. 2022年5月14日閲覧。