チャルキ(Ch'arki)は、南アメリカの乾燥塩漬け肉である[1]ケチュア語Quechua)では乾燥塩漬け肉を意味し、スペイン語化したスペルは、charquecharquicharqui等である。元はリャマの肉を用いていたが、現在は大部分が馬肉[2]牛肉である。ボリビアでは、現在もリャマ肉が広く用いられる。アルゼンチン、ボリビア、チリエクアドルペルーウルグアイブラジルでは、非常に人気のある肉の保存法である。charqueadasという名前で製品化されており、アルゼンチンとウルグアイでは、saladerosと言う。アメリカ合衆国では、英語化してジャーキーとなった[3][4]

チャルキ
ペルー料理の盛り合わせ。左下から時計回りに、サングレシート(血の煮込み)、米、オユキートとチャルキ、カウカウスペイン語版(第一胃の煮込み)、チャンファイニータ(ウシの肺とジャガイモの煮込み)

スペイン人と出会った時、インカ帝国道路沿いにタンボ(宿泊施設)を整備し、そこで旅行者にリャマのチャルキを提供した。インカ人は、冷たく乾燥した山の空気と強い日光を利用して、フリーズドライを行った。

脚注

編集
  1. ^ Teofilo Laime Ajacopa, Diccionario Bilingue Iskay simipi yuyayk'ancha, La Paz, 2007 (Quechua-Spanish dictionary)
  2. ^ Rodney Palmer (2008). Street Art Chile. Eight Books Ltd. pp. 70-. ISBN 978-0-9554322-1-7. https://books.google.com/books?id=8qc-t3pkkVUC&pg=PA70 
  3. ^ http://etimologias.dechile.net/?charqui
  4. ^ Archived copy”. 2010年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月29日閲覧。

関連項目

編集