チューリッヒ・エルリコン駅

スイスの鉄道駅

チューリッヒ・エルリコン駅 (Zürich Oerlikon) は、スイスチューリッヒエルリコンにある鉄道駅である。駅は、チューリッヒ・Sバーン・ネットワークとスイスの鉄道網の両方が乗り入れる、重要な乗換駅となっている。鉄道は、Sバーンの7線が乗り入れ、地域外からの列車も発着する。市外からの電車や貨物列車は、駅を止まらず通過する。

チューリッヒ・エルリコン
チューリッヒ・エルリコン(2009年8月撮影)
所在地 Hofwiesenstrasse 369, 8050 Zürich
座標 北緯47度24分46秒 東経8度32分42秒 / 北緯47.41278度 東経8.54500度 / 47.41278; 8.54500
所有者 SBB-CFF-FFS
ホーム数 6
線路数 6
建築物
ホーム階数 1
歴史
開業 1855年
改築 1912年
利用状況
乗客数 ()11万人/日[1]
テンプレートを表示

位置 編集

エルリコン駅は、チューリッヒ郊外、エルリコンの中心にあるハレンシュタディオンや「メッセ・チューリッヒ」に近く、周辺には、重要な商業施設がまだ残っている。

この駅は、重要で発着数の多い駅の1つである。駅には、チューリッヒ・SバーンのS2S5S6S7S8S14及びS16が乗り入れており、チューリッヒ国際空港バーゼルSBB駅ルツェルン、スイス西部を結ぶインターレギオの路線上でも主要な駅となっている。特に、チューリッヒ中央駅からの便は頻繁に発着しており、所要時間は数分ほどである。

チューリッヒ・トラムウェイ・システムグラッタルバーンの両方は、鉄道駅に隣接する電停から発着している。また、チューリッヒ市交通局グラッタルバスは、エルリコンとチューリッヒ空港との間の、チューリッヒ市郊外、グラット・バレーを結んでいる。

歴史 編集

 
「Gleis 9」の移動

1855年12月27日、エルリコン - ヴァリゼレン - ヴィンタートゥールを結ぶ路線が、スイス北東鉄道(NOB)によって開通した。このとき、木製の駅がA. BeckhとJakob Friedrich Wannerによって設計された。その後、1865年に石造りの駅舎と入れ替えられ、今日存在するのは、1912年に建設されたものである。1969年6月、ケーファーベルグに鉄道トンネルが掘られ、1979年10月にエルリコン - 空港 - バッサースドルフを結ぶ路線が開業した。駅の建物やバスターミナル、2本の線路は、2010年半ばから改修されている[2]。2014年6月にチューリッヒ中央駅への3本目のルートとなるヴァインベルクトンネルが開通した[3][4]

ヴァインベルクトンネルの開通を補完するために、2つのプラットホームの追加、バス・路面電車停留所の整備などの駅設備の更新が行われた。駅の北西側の新しいプラットホームと線路の建設地には、以前エリコン機械製作所の事務所として使われ、その後レストラン複合施設「Gleis 9」として使われている19世紀末に建てられたビルがあった。地域にとっての文化的重要性があるため、建物を破壊する計画は却下され、その代わりに6,200トン(6,800ショートトン)の建物が特別に敷設された線路上で60メートル西に移動された。移動は19時間かけて2012年5月に行われた。

画像 編集

出典 編集

  1. ^ Bahnhof Oerlikon Entwicklungskonzept und Ausbauvorhaben 2010 – 2015
  2. ^ Quartierverein Oerlikon: Komplettumbau am Bahnhof Oerlikon Archived 2009年4月4日, at the Wayback Machine. (09.03.26)
  3. ^ Schweizerische Bundesbahn: Durchmesserlinie Altstetten–Zürich HB–Oerlikon
  4. ^ Haydock, David (2014年8月). “Zürich's New S-Bahn Tunnel”. Today's Railways Europe (Platform 5 Publishing Ltd) (224): pp. 28–32 

参考文献 編集

外部リンク 編集

  ウィキメディア・コモンズには、エルリコン駅に関するカテゴリがあります。